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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第373号2020.3.10配信分
●10年後に残る自動車専門誌は5指に余るだろう
新聞TVなど既存マスメディアを主たる情報源とする人々にはいかがわしい存在と
映るようだが、商業マスコミとしての専門誌を主戦場にして半世紀近く生きてきた者
としては異なる意見を持たざるを得ない。真実に迫れる可能性は、21世紀に本格化し
たネットメディアの方が高いのではないだろうか。
20世紀最後の10年間に訪れたバブル景気とその崩壊は、それまでの産業界を中心と
する広告主とメディアの蜜月時代に終止符を打った観がある。既存のマスメディアと
入れ替わるように登場したインターネットの普及は、それ以前と以後の明暗を分けた。
webメディアの誕生と通信環境やテクノロジーの進歩によるハード/ソフト両面の劇
的とも言える変化は、情報源を得る手段をマスからパーソナルへと多様性を拡げつつ
細分化と量的拡大という背反を実現。結果としてターゲットとすべきリアルな消費者
に絞った宣伝広告費の流れをもたらし、文字通り時代は様変わりした。
世紀末の1990年代に普及した携帯電話と通信環境は、デジタル化によって飛躍的な
進歩を遂げた。アナログの電話回線からデジタル回線への転換は情報の量とスピード
に劇的な変化をもたらし、21世紀に入ってブロードバンド化を経て第三世代(3G)
のアップルのスマートフォン(iPhone)の登場と競合ライバルを含む爆発的な普及に
よって様相が一変。第四世代(4G)による高速/大容量化にともなって普及が加速
したソーシャルネットワークサービス(SNS)は、スマホの爆発的な普及とともに
情報の双方向化と多様化が一気に進んだ。
新聞TVに代表される既存メディアに頼る世代の高齢化とともに、世代間のメディ
ア感度に差が生じるようになり、既存マスメディアに慣れ親しんだ世代とそうでない
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