安倍首相が示唆した東京五輪強硬開催へ向けた万歳突撃～この国は滅亡に向けてひた走る

**************************************** 　今市太郎の戦略的FX投資 　ファンダメンタルズでテーマを見極め 　テクニカルで実証してエントリーする 　　　　2020年3月15日号外 　ツイートアカウント　@imaichitaro 　よろしかったらフォローもお願いします。 ***************************************** 安倍首相が示唆した東京五輪強硬開催へ向けた万歳突撃～この国は滅亡に向けてひた走る 皆さまご案内のとおり、安倍首相による二回目の泡沫（ほうまつ） 記者会見が14日に実施されました。相変わらず官僚が作ったと 思しき文書をプロンプターで棒読みし自らの言葉で国民に真意を 語ろうとしない形ばかりの会見で、前回の記者からの質問に 答えずさっさと帰宅したことの反省から、今回は5問より3問 多く8問のやらせ質問に答えるという充実の展開（笑）と なりました。 その内容はといいますと、特措法成立でむりやり緊急事態宣言が できるようにしたにも関わらず、今のところは緊急事態宣言を する状況ではなく、首相は感染拡大を乗り越えて予定どおり 東京五輪を開催したいというのが今回の会見の趣旨となった ようです。 ■あったことをなかったことにするお得意の手法で五輪へ万歳突撃強要 東京五輪予定通り開催に向けた安倍首相の強い信念は実に 揺るぎないもののようで、首相は、日本の感染者は人口１万人当たり 0.06人と説明し、中国や韓国、イタリアなど欧州13カ国、イラン など中東３カ国よりも低い水準にあることを強調しています。 それもそのはずで世界屈指のPCR検査非実施国なわけですから 本当の感染率は誰にもわからないのが実情で、モリカケから桜を 見る会、内閣閣僚の公職選挙法違反、高検検事長の定年延長 まで事実を無理やり捻じ曲げてしまうというお得意の伝統的 手法の投入で五輪を強行開催しようとする安倍首相の姿勢は もはやまったくブレない信念すら感じさせられる次第で 倒錯的感動さえ感じる状況になってきています。 米国トランプ大統領は日本とはまた別の意味で新型ウイルス への取り組みを捻じ曲げているようで一部の国民から酷く 怒りを買っているようですが、それでも向こう8週間は 事態の推移を見まもる厳重な警戒期間であるとしており、 5月中盤にならないと新型ウイルスの感染状況がどう展開 するか判らないことをすでに詳らかにしています。 ここ１~2週間が山場と安倍首相が口走ってからすでにその 2週間を過ぎたわけですが、なんら状況は改善しておらず、 景気が想像以上に悪化の一途をたどっているのと株価の 暴落でアベノミクスが完全終了したことが詳らかになった だけの状況です。 もちろん新型ウイルスの感染が暖かくなって自然消滅すること になれば開催は可能なのでしょうが、このウイルス感染の 問題は世界同時進行であり、日本だけが虚偽の、いや捏造的な 状況説明を世界に発信したところでなんの信ぴょう性もない のは日を見るよりも明らかな状況です。 日本政府は他の主要国と比べても明らかに新型ウイルス対策 の予算が少なく、カネもかけずも対策を打たずに強引に 東京五輪を開催しようとしていることが明確に見えてきます。 本来、国民の健康や経済状況をもっとも重視するならば ここで東京五輪を無理やり開催することを考えるよりも 延期することこそがもっともベストプラクティスになる のではないかと思うわけですが、安倍首相はとうとう国民に なんの武器ももたず、合理性も示さないままに東京五輪 開催に向けて太平洋戦争中に日本軍兵士により実行された いわゆる玉砕前提の晩勢突撃を強要することになったわけ です。 今延期を決めれば1000億近いコストの削減ができるという 試算もでてきているようですが、玉砕前提の突撃を決意 した首相にとってはそんなことは目にもとまらぬ状況に なっているようです。 ■ウイルスより国に殺されないように身を守る方法を熟考すべき時間帯 東京五輪開催のぎりぎりの決定期限は5月後半であり、今の ところは開催意向継続としながら実は既に中止を視野に入れて いるのではといった憶測も飛び交っているようです。 この場合ぎりぎりに延期なり中止なりを宣言し、本来五輪が 開催されるタイミングの7月に消費税減税や総合経済対策を 持ち出して株価が秋に戻るところを巧みに利用してあたかも 政権の経済政策が成功したかのような雰囲気を醸成しまんまと 自民党総裁4選を手中に収めようという画策をしているという 情報も漏れ伝わってくる状況です。 安倍首相は新型コロナウイルスの感染拡大で金融市場が混乱し、 経済が大きく落ち込むことが予想されるとして、大規模な対策を 打ち出す方針も示していますが、実は国内経済の壊滅的な 崩壊は新型コロナウイルス以前の昨年の消費増税結構段階 で既に決定的な状況に陥っており、経済政策は完全に失敗に 陥っていることを忘れてはならず、ここから経済政策で大きく 景気を立て直すのは至難の業となってきていることも忘れては なりません。 まるですべての経済の大幅落ち込みは新型ウイルスのせい であるかのような発言となっていますが、一気呵成にこれまで にない発想などと上滑りするような言葉を並べてもすでに それ以前の段階で決定的な政策失敗に陥ってしまっている点は 見逃すことはできません。 今週日銀は政策決定会合において何等かのさらなる 緩和措置を打ち出すことが予想されていますが、いまさら ETFの買い付け額を増やしたところで株価が飛躍的に もとに戻ることはまったく考えにくく、国内経済は五輪の 開催云々とは別に激烈な崩壊段階へ突き進もうとしている ことが感じられます。 こうなると我々小市民にできることは、とにかく首相の 稚拙な口車に乗って命を粗末にしないこと、また相当な 経済的ダメージを食らうことを前提にして自衛的な行動を 強めることしかないように思われます。 とにかく新型ウイルスに感染して死なないこと、また それを免れても経済的ダメージに飲み込まれて死を迎え ないことが重要です。このメルマガでは残念ながらご提供 できる情報は金融の世界中心になりますが、それでも生き残る ことができそうな有益な情報はこれからも積極的かつ リアルタイムで配信していくよう心がけますので引き続き よろしくお願いいたします。