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やっと気付いた韓国 最後の安全弁は日韓通貨スワップ協定 掌返しで日本へ低姿勢

勝又壽良の経済時評
  • 2020/03/16
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株式は3ヶ月空売り禁止 中国依存の危険性を察知 08年の危機構造に類似 韓国は、新型コロナウイルスによる感染者急増で、内需が落込み窮地に立たされている。WHO(世界保健機関)から「パンデミック」宣言が出されるに及んで、輸出依存度の高い韓国にとって、さらに大きな痛手である。韓国経済は、内外需の両面で圧力を受けることになった。 こうした事態において誰でも想像するのは、韓国の「3回目」の通貨危機襲来リスクである。1997年11月の通貨危機、2008年9月のリーマンショックによる金融危機を経験させられたからだ。いずれも、韓国ウォン相場の暴落に端を発する混乱であった。ウォンは、1ドル=1200ウォンが「マジノ線」とされている。1200ウォンを割って下落に転じると歯止めが効かず、軽く1500ウォン程度まで暴落して最悪事態に追い込まれるのだ。 3月に入って、世界的な株価暴落で韓国株式市場もこれに飲み込まれた。3月13日、窮余の一策として、格式市場で3ヶ月間の「空売り禁止」が発表された。外国人投資家が、株式売却で得た資金を海外送金すれば、ウォン安を招くという道筋を遮断するものだ。韓国当局は、口には出さないがすでに「3回目の通貨危機」を回避する動きに出てきた。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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