市場が無視する大盤振る舞い政策
「89兆円資産買い入れは1時間の命」
第一次大戦時のスペイン風邪以来、100年ぶりの世界的脅威となった新型コロナウイルス。この影響を抑えようと、各国が躍起になっています。米国でも加州は4千万州民の外出を禁じ、NY州は非必須事業の営業停止、非必須従業員の在宅勤務を命じました。営業停止を余儀なくされた企業が資金繰りに窮し、経営破綻に追い込まれるのを防ごうと、各国中央銀行は急遽、流動性の追加を行っています。
FRB(米連邦準備制度理事会)は3月の定例FOMCを待たずに、2度の緊急利下げと、大規模な資産の買い入れで市場に流動性を供給するとともに、各国中銀と協力して、ドル資金を取りやすくしました。日銀も決定会合を前倒し開催し、企業金融を支援し、さらに株や社債を思い切って買い増ししました。欧州中銀も急遽89兆円規模の債券買い入れを提示しましたが、最初に開いた東京市場では株価押上げは1時間しか持ちませんでした。
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