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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 012
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、ショートムービーについてご紹介します。ショートムービーというのは、Tik Tokに代表される15秒程度のムービーのことです。Tik Tokというと、いまだに「女子高生が口パクダンス映像を投稿しているメディア」というイメージを持たれている方もいるのではないでしょうか。
しかし、中国ではとっくのその段階から進み、おもしろ映像、ペット映像、料理レシピ、ニュース、観光名所案内などさまざまなムービーが投稿されるようになり、利用世代も若い女性だけではなく、幅広い年齢層に広がっています。YouTubeのショートムービー版のような感覚です。
Tik Tokは人気のサービスというだけではなく、広告メディアとしても革新的です。動画共有サイト「ビリビリ」やSNS「ウェイボー」に比べて、数倍から10倍の効率で、広告収入を稼ぎ出すメディアなのです。広告収入を効率よく稼げるということは、Tik Tok内の広告を多くの人が見て、しかもタップをするなどのエンゲージをするため、高い広告効果が得られているということです。
これにより、Tik Tokの運営元であるバイトダンスは、今やネット広告収入ではアリババに次ぐ第2位の企業に成長しました。従来この世界でも、BAT(百度、アリババ、テンセント)が3強でしたが、わずか数年で、テンセントと百度を抜いたのです。
なぜそんなことが可能になったか。バイトダンスは人工知能テクノロジーを使って、「必要としている人に最適なコンテンツを配信する」技術を開発したからです。これにより、Tik Tokは次から次へと興味のあるショートムービーが再生される中毒性のあるサービスとなりました。
バイトダンスは、このテクノロジーを広告にも適用し、「必要としている人に、最適な広告コンテンツを配信」しています。だから、驚異的な広告効果を生み出し、高いコンバージョンを可能にしているのです。
今回は、広告メディアとしてのTik Tokについてご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 012
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