今週のざっくばらん
医療破綻前夜の米国
3週間ほど前までは、新型コロナウィルス騒動を、「対岸の火事」のように見ていた米国も、ようやく事態の重大さに気づいたようで、社会に大きな変化が起こっています。
特に私が暮らすワシントン州は、米国で最初の死者が出た州でもあるため、他の州よりもいち早く様々な施策が打ち出されています。具体的には、全ての学校閉鎖全てのレストラン・バー閉鎖全てのスポーツやコンサートなどが禁止五十人以上が集まるイベントの禁止十人以上が集まるイベントやパーティの自粛要請
などです。市民に外出禁止令を出した自治体もあるぐらいです。
そしてそれに応じて、自主的な行動としてスポーツクラブ閉鎖ゴルフ場閉鎖ショッピングモール閉鎖床屋・美容室・ネイルサロン・マッサージ店閉鎖出張禁止リモートワークの推奨
が起こっており、結果として街には人影が消え、交通渋滞も無くなってしまいました。相変わらず満員電車で会社に通う人がいる日本とは大違いです。
結果として、多くのサービスビジネスで最低賃金で働いていた人たちが一気に解雇されてしまい、社会が騒然としています。そんな人たちに限って、蓄えもなくその日暮らしなっため、1月でも給料が途絶えると家賃が払えなくなり、一気にホームレスに転落してしまいます。
ワシントン州政府は、とりあえず4週間と言っていますが、実際には6週間、ひょっとすると数ヶ月間に渡る可能性があると言われています。こんなことを長期間続ければ、経済に対するダメージは多大で、街に失業者が溢れることになります。
にも関わらず、これほどまでの施策を打ち出す理由は、感染のスピードを落として医療崩壊を避けるためです。
その背景にあるのは、やはりイタリアの医療崩壊があると思います。米国の10日ほど先を走っていると言われるイタリアの状況を見るに、早急に手を打たなければ、感染者が爆発的に増えて、医療崩壊が避けられないことが明確になったのです。
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