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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 013
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、「網紅」についてご紹介します。
網紅とは「網」=ネット、「紅」=人気者ので、ネットの人気者です。と言っても、ネットでよく発言する芸能人、文化人、経営者のことはあまり網紅とは呼びません。
網紅とは、商品を紹介するライブ放送を行なって、商品を購入することで得られる販売手数料を収入にしている人たちのことです。日本でいうアフィリエイターのような人たちです。
しかし、その販売力は桁外れです。トップ網紅のウェイヤーは、若い女性向けのファッショングッズ、化粧品などを紹介する網紅ですが、2019年の11月11日の独身の日には、わずか1日で27億元(約420億円)の商品を売り上げました。これは日本のショッピングモールの1年分の売上に相当する金額です。それをわずか1日で売り上げてしまうのです。
ウェイやーがホームグラウンドにしている「タオバオライブ」では、販売額の14%が網紅の収入になります。つまり、ウェイヤーは、この1日で60億円を稼いだことになります。
このような桁外れの影響力を持った網紅が、各商品分野ごとに存在をしています。多くの企業が自社の商品を網紅に紹介をしてもらいたい。紹介をしてもらえば、爆発的に売れると、網紅を中心にした網紅経済が成立をしています。
では、網紅はどうして、このような桁外れの影響力、販売力を持っているのでしょうか。今回は、網紅の販売力の仕組みをご紹介します。
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