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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第375号2020.3.24配信分
●待望の68歳誕生日を迎えました
2020年3月24日を以て満68歳になった。亡父は1924年(大正13年)12月2日に生ま
れ、1990年7月26日に67歳でこの世を去ったと墓誌に記されている。満と数えの違い
はあるが、ようやっと親父の寿命を乗り越えたことになる。
つまらない話と思われるかもしれないが、祖父は1941年(昭和16年)に52歳の若さ
で他界しているから、父も15年長く生きたことになる。対英米戦(大東亜戦争=太平
洋戦争)が始まった1935年(昭和16年)の平均寿命は「男44歳、女46歳」だったと、
同年11月20日付の東京朝日新聞朝刊9面で報じられている(asahi.comより)。見出し
は「人生50年より短い日本人の命」。現代の感覚からすると相当ネガティブで、本文
では「いまだいわゆる『人生五十年』には相当の距離があり、外国と比べるとなお不
良の状態である」と嘆いていたという。
『少子高齢化』が叫ばれるようになって久しいが、日本人の寿命が飛躍的に伸びたの
は実は戦後になってから。厚生省(当時)によれば1945年の15年間で平均寿命は15年も
延び、女性のそれは70歳を超える見込みであるといい、男性も65歳に届く。男の寿命
が女より短いのは当時から各国共通のことだった。
寿命が延びた最大の要因は、新薬の開発や医療技術の進歩にあったが、経済成長に
伴う食糧事情の改善や社会の安全性の向上も見逃せない。親父が亡くなった1990年の
平均寿命は75.92歳(男)。67歳は先の東京オリンピック(1964年)頃の平均値というこ
とで当時としても平均を割り込んではいるが、昨年一昨年とかつての高校の同級生が
相次いで他界したことを考えると、やはり還暦を過ぎたら確率的に難しくなることは
覚悟しなければならないようだ。
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