言いすぎか!!　弁護士 北村晴男　本音を語る Vol.９０

━＝━＝━＝━＝━＝━＝━＝━＝ 言いすぎか!! 弁護士北村晴男 本音を語る ━＝━＝━＝━＝━＝━＝━＝━＝ Vol.９０ ２０２０．３．３０ ■□■…………………………………… 目次 ……………………………………■□■ 　【１】　『「選抜高校野球」の中止は 　 　　　　　　正しい判断だったか』 　【２】　『北村晴男の"素"』 　【３】　『番組出演予定 　　　　　　イベント情報』 …………………………………………… あらためて考えると、日本人はこの時期、杉花粉症の影響もあって、普段からマスクをつけている人が多い。イタリアを含む欧米には、そもそもマスクをつけるカルチャーがない。 日本人は挨拶をする時に大体1〜2メートルは離れてお辞儀をする。基本はそれだけ。握手をする人は、欧米慣れしている人やプロスポーツ選手など、あまり多くはない。 一方欧米は、握手どころか、ハグをしてキス。顔中にキスをする人もいる。良い悪いの問題ではなく、習慣の違い。感染スピードの違いに、これが大きく、影響しているのは間違いない。 日本の優れた習慣として、手洗いも挙げられる。外出から家に帰ると、母親から真っ先に言われるのが「手を洗いなさい」「うがいをしなさい」。どの家庭でも、食事の前に「手を洗いなさい」と言われただろう。 フランスやドイツ、イギリス、アメリカなどの欧米諸国に駐在したことのある人たちから聞くと、外から帰ってきても食べる前も手洗いをする習慣がないという。現地の人に聞くと、「自然につく菌を排除すると免疫力がつきにくくなる」という考えがあるそうだ。 ： ： 今の状況を見ていると、どう見てもメンツの回復に躍起になっていて、実態との関係では、10分の1、もしかすると100分の1の数に抑えられているのではないだろうかという気がしてならない。 メンツのために100％嘘をつく国だ。少なくとも、3カ月前に嘘をついた国を信用するのは愚（おろ）かなことだ。 ： ： それが「無観客試合でいこう」と決める最後の最後の段階で、専門家に「選手に100％感染させないことはできますか？」と質問を投げかけ、「どこまでいっても100％は無理だ」との答えを聞き、「選手の健康が第一」として中止を決断した。 新聞情報だけではあるが、そこから見えてくるのは、高野連が、今回の首相の自粛要請の目的を完全に取り違えているということだ。 ： ： 感染が広がる条件は、以下の3つであることが分かっている。 （１）換気の悪い密閉空間 （２）多くの人が密集する場所 （３）近距離での密接した会話 野球は屋外だ。選手は広いグランドに散らばってプレーする。ぶつかり合う場面も、ほとんどなく、あっても一瞬だ。（１）（２）（３）いずれも野球にはない。 ： ： ようやく掴んだ甲子園。強豪私学といえども夏に出られる保証はない。ましてや公立校は夏に地方大会で優勝できる確率は極めて低い。強豪私学が春から夏にかけて、チーム力をグーンと伸ばしてくる。元々素質の優れた選手たちだからだ。 強豪私学は夏の大会を3年生中心で戦うことが多く、秋の大会は試合経験の少ない選手を中心にチームを作らざるを得ない。さらに、秋の大会日程は次の試合まで1週間空くなど緩やかだ。したがって秋の大会は、強豪私学の戦力が整わないうちに、投手層の薄い公立校が運も味方して勝ち上ることがある。そのため強豪私学が秋の大会であっけなく負けるケースがある。 事実、私の母校の県立長野高校は、昭和56年、59年秋の北信越大会（長野、新潟、富山、石川、福井、5県の大会）で運よくいずれも準優勝し、それぞれ翌年春の甲子園大会に出場した。しかし、そのチームも夏になると、昭和57年は準決勝で丸子実業に7対0でコールド負けし、昭和60年も準々決勝で同じく丸子実業に12対5でコールド負けした。 ： ： マスク14枚や栄養食品などの地元自治体からの支援物資を「プレゼント」と表現したり、隔離先ホテル選びを危機感のない軽い文章で書いており（ピクニック気分）、「防疫に必死の台湾に多大な迷惑をかけていることがわかっていない」「防疫のための人、金、時間資源がどれだけあなたのために消費されているか、想像できますか」「こんな日本人がいるということが心から恥ずかしい」などと大炎上した。 これについて朝日新聞広報は、「不自由な生活を強いられている台湾の方々や在留邦人の方々への配慮に欠けた表現がありました。不快な思いをされたみなさまにご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。 また、朝日新聞社の小滝ちひろ編集委員が3月13日にツイッターで「あっという間に世界中を席巻し、戦争でもないのに超大国の大統領が恐れ慄く。新コロナウイルスは、ある意味で痛快な存在かもしれない」と、つぶやいた。