【真人(マクトゥンチュ)】
高校卒業後、僕は自衛隊に入隊しました。
親と自衛隊のスカウトマンが話を決め、断れない状況になっていたのです。
僕の家庭は、知人に騙された父親の借金のせいで、貧しくなっていました。
高校も、助成金で通ってました。
自衛隊の安心、安定した給与に親は喜んでいたのです。
親が泣いて頼むので、僕は断れなくなり、たいして夢があったわけではないので、入隊を決意したのです。
楽観的な僕は、自衛隊を一つの就職先だと考え、アフターファイブを楽しむことにしました。
しかし…
最初に行くのは、教育隊という、とても厳しい訓練をする所でした。
ただ、高校でサッカー部をしていた僕にとっては、夏期のの合宿ほどのキツさはなかったので、体力的には充分についていける範囲でした。
ところが…
教育隊は、一ヶ月前まで高校生だった人間の集まりです。
つまり、高校の延長みたいな感じです。
それはそれで楽しかったのですが、僕には初めての光景がありました。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)