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100年前のスペイン風邪対応をほとんど変わらない政権の無策で今回も国民は120万人死亡を覚悟すべき?

今市太郎の戦略的FX投資
****************************************  今市太郎の戦略的FX投資  ファンダメンタルズでテーマを見極め  テクニカルで実証してエントリーする     2020年4月9日号  ツイートアカウント @imaichitaro  よろしかったらフォローもお願いします。 ***************************************** 100年前のスペイン風邪対応をほとんど変わらない政権の無策で今回も国民は120万人死亡を覚悟すべき? 金融市場に関しては20世紀の近代化が進んだ状態における パンデミック相場というものをまったく誰も経験していない ことから3月の暴落もアナログチャート分析を利用して 1929年と比較したり2008年、直近のリーマンショックの 暴落と比較してみたりすることでどこで回復するのかを 予測する動きが結構見られます。 しかし今回の暴落が2008年のリーマンショックと大きく 異なるのは2008年は米国の金融業界が起こしたサブプライム ローンという極めていかがわしい商品の販売から派生した 金融危機によるものであり、もちろんその後景気は大幅に 後退し失業者お大量に発生することとはなったわけですが、 足もとのパンデミックのように個人消費の経済が完全に 断たれる形でどこの国でも主要都市を中心にモノや サービスの売買がまったく機能しなくなってしまうという というリアルな経済破綻状況に端を発した状況はまったく 敬虔したことのないものであり、なにより都市部の街の 風景は過去の暴落時期とは相当に異なるものであることが はっきり認識できます。 金融アナリストやコンサルティングファームのコンサルは ここからのパンデミックの収束具合という収束までのターム の違いからいくつかのシナリオを描き始めて居るようですが そもそも決定的に収束を促すワクチンが開発されたわけでも ありませんし、都市封鎖も成功しているようなそうでもない ような中で時間の経過でピークアウトしているケースも見受け られ、人間がこのウイルスの感染をコントロールできている 状況からは現状はかなり程遠いものになっているのが 正直なところです。 そんな中で、データは少ないもののちょうど100年ほど前に国内 でも大流行してなんと45万人がその原因もよく判らないままに 亡くなったスペイン風邪に対して本邦ではどのように対応する ことで乗り切ったのかを調べてみますと、かなり興味深い内容が 見えてくることになります。 ■スペイン風邪は1918年から20年までの出来事 スペイン風邪が世界的な流行になり全世界で2000万人から最大 4500万人が死亡したのは今からちょうど100年ほど前である 1918年から1920年の出来事であったとされています。 当然詳細が克明には解明されていないのですが、一説によれば 米国の軍隊から発症したこのウイルスは第一次世界大戦で 米軍が欧州に派遣されることで一気に世界中にばらまかれること となったとされています。 このウイルス、それでは日本にはどのような経路で入ってきたの かが当然気になりますが、当時日本が統治していた台湾に巡業に でかけた力士、相撲取りが感染したことがきっかけになっている ことが判っています。当時はこのウイルスは流行性感冒と呼ばれて いたようで市民にははやりかぜという名称で呼ばれていたことも わかっています。 ■国内では45万人の死者を出す大惨事に 当時の日本の人口は5600万人ほとで現在の半分以下のサイズ だったわけですが、致死率は0.8%、最終的には45万人の死者 を出したという記録が残ってます。 さしずめ足元の国内の人口ならば120万人程度が亡くなってしまった 勘定ですからメディアが発達していなかった当時でも相当な 病気であったことが窺い知れる状況です。しかしこの当時、大正 時代は電子顕微鏡もなかったことからウイルスの感染という認識は 医療現場にも国民にも全くなかったのが実情のようで、はやりかぜ と呼ばれたこのウイルスへの対策は次のような認識と対応予防法が とられていたことが判っています。 ・はやりかぜの伝染は人から人へで咳やくしゃみでうつるとされた ・かからないためには病人と思しき人間、咳をする人間に近づかない ・人が圧あるところには立ち入らない ・人が集まる電車や場所などにはマスクをかけるかハンカチ等で 口を覆うこと ・はやりかぜにかかったら寝床に入って医師を呼ぶこと ・病人の部屋は別にしてできるだけ立ち入らない ・完治したと思っても医者の許しがあるまで外出しない といった対策を打ったそうです。 しかしこのはやりかぜの部分を新型コロナに書き換えて読んで みますと100年たった足元の状況と酷似していることがわかります。 一部の都市部では小中学校等の全面休校も実施されています。 当時、内務省はウイルスが原因で起こる病であることを全く 認識できないまま、風邪と同じように予防接種を行ったようですが 逆に摂取したから安心という間違った認識がこのウイルスを蔓延 させることになったとの指摘もあります。 ■非常事態宣言は出たものの状況は100年前と変わらない? ここで書きだした内容を読み込んだうえで安倍首相の非常事態 宣言の内容を再度聞き直していただくと、なんとも非常にお寒い 気分が高まってくるのは私だけではないと思いますが、人と人 との接触機会を最低7割、極力8割削減することができれば、 2週間後には感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じ させることができるといったかなりアバウトな見立てと 宣言が発せられた翌朝のサラリーマンのリアルな出勤ラッシュが なんら人との接触機会を減らせていないという深刻な状況は 100年たった21世紀の今の日本をもってしてもウイルス感染 対策に決定的な手法をプロセスを導入できないことを明確に してしまった感が否めません。 ■ひとつだけ判っているのはやがて自然に収束するということ ここまで読み進まれると相当絶望感に包まれることになると 思われますが、たったひとつだけわかっていることはこうした パンデミックは永続的なものではなく嵐のように襲ってきた あとには必ず自然に去っていくということです。 100年前のはやりかぜ・世界的にはスペイン風邪と呼ばれた ウイルス感染も国内では1920年に末までには沈静化しています。 これは発症して命を落とす人がすべて死滅したあと生き残った 人たちが免疫抗体を獲得したからだと言われており、足元の 新型コロナでも英国がこの免疫抗体を目指そうとしたことは 記憶に新しいところですが、どうもこのやり方は相当数の犠牲者を 伴うことになるのは間違いないようで、必ず生き残る人はでる のでしょうが、それが果たして自分なのかどうかはまったく 判らないというのが正直なところなのでしょう。 ■最悪最大2年ぐらいの感染継続は覚悟すべきなのか 話しはいきなり金融市場のほうに戻りますが、新型コロナは 間違いなくウイルス感染の話ですから、リーマンショック後の 相場の暴落から立ち直りまでの期間を観測して今の相場状況に あてはめてみてもまったく意味がないことがわかります。 このままワクチンができなければスペイン風邪と同様に最大 2年ぐらいの感染拡大と弱者の死滅をもってして終了となる 最悪のプロセスも当然想定しておかなくてはならないことを 改めて認識させられます。 足もとではなんとなく新型コロナの株や為替への状況は一段落し 非常事態宣言であく抜け感がではじめたなどという能天気な コメントも聞かれますが、実際はそんなに生易しいものではなく 感染者を全数チェックできない、隔離できない、しかもサラリー マンの出社は止められないとなれば行きつくところは100年前 と全く同じ全国民感染という最悪の事態もありうることを前提に して相場を見ていく必要がありそうです。 こうなると今なぜ投資をおこなうのかという話しは人としての 生き方の問題にまで関わってくることになりそうですが、 我々が直面している状況はその位クリティカルであるという ことをしっかり理解した上でどう行動していくかが重要に なっていることを強く感じさせられます。 安倍首相の言うことをどこまで信用するかはそれぞれの 個人の認識と考え方次第でしょうが、私は自分で自分の 身を守る意識をさらに高めないことには、ややもすれば この政権に命を奪われかねないとさえ思い始めて居ます。 その位状況は深刻ではないでしょうか。

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