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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第376号2020.4.7配信分
●パンデミック(世界的流行)本番はこれから。真のサバイバルが始まる
ついに安倍晋三内閣総理大臣によって『緊急事態宣言』が発出され、新型コロナウ
ィルス(COVID-19)による感染拡大が国難と呼べる喫緊の課題として浮上した。中国
湖北省武漢市で急性呼吸器疾患が集団発生。その感染が新型コロナウィルスによるも
のだと確認されたのが昨年末11月のことで、同12月31日に世界保健機関(WHO)に報告
された。
明けて2020年1月下旬の時点でもアウトブレイク(感染症の突発的発生)は中国の武
漢市を中心とする各省という中国大陸に限定されていたが、1月31日にはWHOが『国際
的に懸念される公衆衛生上の緊急事態』(PHEIC)を宣言。翌2月3日には横浜港に寄港
したクルーズ船ダイヤモンドプリンセスで検疫を行なうと集団感染が発覚。すでに遠
い過去の記憶という感じだが、日本が新型コロナウィルスCOVID-19問題で世界的な注
目を集める第一歩だった。
同じ頃、感染拡大は何故か欧州に及び、私の身近なところでは3月上旬からスイス
のジュネーブで開催予定だったこの時期恒例のジュネーブ国際自動車ショー(GIMS)が
異例の中止という断が下った。 当初の火元はスイスの隣国イタリア北部で限定的だ
ったが、瞬く間に欧州全域に感染が拡大。3月11日にはWHOがパンデミック(世界的流
行)との認識を示すとアメリカを含む全世界が無関係ではいられなくなった。
にしても、3月上旬の段階では日本社会の危機感はまだ薄く、米国ニューヨーク州
やイタリア・ドイツ・スペイン・英国等の欧州各国における感染拡大のニュースをよ
そに楽観ムードが漂っていた。3月下旬の連休の際には多くの人々が緊張感のと切れ
から行楽に繰り出し、後の感染経路不明の感染拡大につながったとされる。決定的だ
ったのは東京オリンピック2020大会の1年延期が発表された3月24日からの社会の動き。
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