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【痛くない死に方 2020年第15号】新型コロナからの「人生会議」。 どう切り出せばいいですか?

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2020/04/17
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2020年 第 15号 【長尾和宏の「痛くない死に方」】 こんばんは。長尾和宏です。眠れない日々が続いています。 皆さんも、相当なコロナ疲れに陥っているときだと思います。 このメルマガや、ブログを読んでくださっている方々からは、「長尾先生、倒れないでね」と いう励ましのメッセージをたくさんいただいており、心に沁みます。 こんなときに、何を書けば、皆さんの希望となり、ためになるのか……眠れぬ夜に鬱々と考え る日々です。何かと100年前の「スペイン風邪」と新型コロナウィルスが比較されています。 100年前のスペイン風邪の死者数は、アメリカの調査データ(2007年)によれば、流行 時の1918年9月8日から、翌2019年2月22日までのおよそ8カ月間で、43都市の合計 が、、累計115340人(10万人中500人)と報告されています。 一方、日経新聞の本日の記事によれば、米ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、減少傾 向が見られた1日当たりの死者数が15日には再び最多を更新。 米国時間16日午後5時(日本時間で17日午前6時)時点の世界の死者数は、14万人を超えました。 百年前から何も進歩していないのではないか! と憤る人も多くいるでしょう。 しかし、100年前と圧倒的に変わったことが一つあります。何だと思いますか? それは、人間が移動する「距離」です。現代はグローバル化が進み多くの人々が国境を越えて 移動する時代です。ウィルスも、人間に乗っかって世界中を移動できる時代になったのです。 これはウィルスにとっては、願ってもいない! 事態であることは間違いありません。 世界で検出された新型コロナウイルスを遺伝子型で分類すると、中国など東アジアに多い型や、 欧米で多く見つかっている型など、3つのタイプに分けられることがわかったという報道があり ました。一つのウィルスが生き残るために多様性を持つことに協力してしまっているのは皮肉 なことに、進化し続ける人間の「移動手段」だったのです。 パスカルは、こんな言葉を残しています。

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  • 長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 本邦初!100パーセント「死」のことについて語るメルマガ。2000人以上を看取った医師であり、日本尊厳死協会副理事として、日々「死」と向き合う医師と一緒に、死に方について考えませんか? 家族の死と向き合わなければならない人、大切な人が死んで、喪失感から抜け出せない人、今、どうしようもなく「死にたい」人も……あなたのこころに届くメッセージが満載です。
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