- Arcadia Rose -「 K 」のセルフカウンセリング&心理セラピスト講座 上級編
第11回 『悩みや問題解決の構造とプロセスの理解を深める 04』
みなさん、こんちには。
Arcadia Roseの「 K 」です。
この度は『セルフカウンセリング&心理セラピスト講座・上級編』を購読していただきまして、どうもありがとうございます。
前回からの続きで『悩みや問題解決の構造とプロセスの理解を深める04』です。
今回は、「思考策」と「行動策」を導きだすコツをさらに掘り下げて解説していきます。
何事にもコツがあります。コツを知っているかどうかで、結果に大きな差がでてきますので、しっかりとコツを理解して、そのコツを使いこなせるようにしておいてください。
がんばりましょう。
それでは、はじめましょう。
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<前回のおさらい>
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まず、悩みや問題解決の構造は次のようになっていました。
【1状況把握 → 2悪い所発見 → 3悪い所改善 → 4正しい具体策実行】
前回は「4、正しい具体策実行」で、問題の『解決策』を提示しました。
「解決策」には2系統ありました。
【思考策】:問題解決の為の「思考」の仕方
【行動策】:問題解決の為の「行動」の仕方
この「思考策」と「行動策」の2つを提示することが大切でした。
そしてこの2つは「成熟した大人の思考と行動」に一致させました。
・【行動を変える為には、思考を変える】ことが大切です。
ここまでよろしいでしょうか。
それでは、さらに詳しく「思考策」「行動策」の導き出し方を解説していきます。
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<「思考策」と「行動策」を導きだす5つのコツ>
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この「思考策」「行動策」を導き出すにはポイントがあります。
そこを解説していきます。
1、【原因と結果の思考法】と【置き換え法】で考える
1つ目の「解決策」を導きだすコツを解説します。
『原因と結果の思考法』『置き換え法』を使った方法となります。
「思考策」と「行動策」を導き出す時にも、『原因と結果の思考法』と『置き換え法』が役立ちます。
この方法は、本当に【強力な方法】です。
特に『原因と結果の思考法』で考えると、世の中の仕組みまで、ありとあらゆることが見透かせるようになりますので、しっかりと身に着けておいてください。
この思考法をマスターしてゆくと、他者のウソや心理、裏にある真実まで、見抜けるようになります。
ここでは、人間関係で悩んでいるクライエントを例に考えていきましょう。
この場合、まず普通に、この悩みをどのように考えるのかを見ていきます。
クライエントの『結果(現状)』が「人間関係で悩んでいる」ということは、シンプルに考えて、人間関係が「苦手」なことが『原因』だと考えます。
必ず、このように『シンプル』に考えてください。
どのような問題であっても、まず問題の「大筋の構造」を把握することが大切です。
その人間関係が「苦手」という『原因』を「得意」に変えれば、人間関係の悩みから抜け出せます。
つまり「人間関係が得意になれば良い」これが「解決策」となります。
そして、「どうすれば人間関係が得意になるのか」その具体的に取るべき行動が「行動策」となります。
今、ここで考えたことは、じつは【原因と結果の思考法】がベースとなっています。
それでは次に、【原因と結果の思考法】を使って検証してみましょう。
すると、こうなります。矢印(→)の順に読み進めてください。
×:『結果』人間関係で悩んでいる → 『原因』:人間関係「苦手」
. ↓
〇:『結果』人間関係の悩み解決 ← 『原因』:人間関係「得意」
. ↓
「解決策」:人間関係が『得意』になれば良い
と、こうなります。
これが【原因と結果の思考法】です。
この図式が、サッと素早く、頭に思い浮かぶようにしておいてください。
そして、この【原因と結果の思考法】を使って、割り出した「解決策」が、
人間関係の解決には「苦手」が「得意」になれば良い、ということです。
ここまでが、「解決策」の導き出し方です。
そして、ここから「思考策」と「行動策」を導き出していくわけです。
では、どうすれば「得意」になるでしょうか。
ここで、この「得意」ということに関しても、
『原因と結果の思考法』と『置き換え法』を使って考えてみます。
【答えが判らない時は『置き換え法』で考えることが大切】
何かしら答えが判らない時は、必ず別のモノに置き換えて考えるのがコツです。
『置き換え』で考える習慣を身に着けておくと思考力が、かなり高くなります。
ここでは、『置き換え法』で、「人間関係の得意・苦手」を「ピアノの演奏」に置き換えて、
さらに、それを『原因と結果の思考法』で考えてみます。
〇:結果:ピアノが得意な人(原因は?) → 練習や努力した 「スキル」高い
×:結果:ピアノが苦手な人(原因は?) → 何もしていない 「スキル」低い
これを、「人間関係」に戻して考えると、こうなります。
〇:人間関係が得意な人(原因は?) → 練習や努力した 「スキル」高い
×:人間関係が苦手な人(原因は?) → 何もしていない 「スキル」低い
. ↓
【思考策】:人間関係は「スキル」:練習や努力次第で得意になる
【行動策】:人間関係は「スキル」:得意な人、本、講座から学ぶ
と、こうなります。ここが、とても大切なポイントです。
手間であっても、必ずこのような【論理的な裏付け】を、しっかりと行ってください。
この論理的な裏付けをすることで、浅い思考から、思考が深まっていきます。
このように、論理的に筋が通っているかどうかで、正しい解決策かどうが判断できます。
・ピアノが得意になる為に → 水晶を身に着ける → 無理 (間違い)
・ピアノが得意になる為に → 神社で祈る → 無理 (間違い)
水晶などのグッズや神社で「スキル」が上達することは100%ありません。
神社には神社の役割がありますが、個人のスキルアップとは関係ありません。
神社や水晶にスキルアップ効果があると言うのであれば、それはまやかしです。
自分の問題は自分で解決するものです。
このようなものにすがると、むしろ問題の解決を遅らせるだけでなく、
頼れば頼るほど、どんどん自分の問題解決の能力が低下していきます。
そのような「まやかし」にすがるよりも。
【自分自身で正しく努力すれば、圧倒的に早く上達し解決できます】
ここを本当に、しっかりと考えてください。
×:ピアノ上達の為に → 1000時間神に祈る → 上達は絶対無理
×:ピアノ上達の為に → 1000グッズに頼る → 上達は絶対無理
○:ピアノ上達の為に → 1000時間練習する → 確実に上達する
どうでしょうか。これは確実に言えることです。やってみれば判ります。
これは、本当に大切なことなので、しっかりと肝に銘じておいてください。
この【置き換え法】からも判るように、
自分の『努力』以外で「スキル」が上達することはありません。
この論理的な裏付けをすることで、浅い思考から、思考が深まっていきます。
・ピアノが得意になる → 真面目に 努力 する → 可能 (正解)
・人間関係得意になる → 真面目に 努力 する → 可能 (正解)
「置き換え法」「原因と結果の思考法」で考えることで、
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