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佐々木俊尚の未来地図レポート 2020.4.27 Vol.599
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【今週のコンテンツ】
特集
人と人の「社会的距離」を、エドワード・ホールの名著から学ぶ
〜〜ソーシャルディスタンシングが作る新しい未来(前編)
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■特集
人と人の「社会的距離」を、エドワード・ホールの名著から学ぶ
〜〜ソーシャルディスタンシングが作る新しい未来(前編)
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ソーシャルディスタンシング(社会距離戦略)という用語が、新型コロナウィルス対策で一般に普及しました。人と人のあいだの距離を2メートルは置こう、3密(密集、密閉、密接)は防ごうという意味ですが、本メルマガではこのソーシャルディスタンシングについてさらに深堀りして考えてみたいと思います。
人と人の間の距離について学術的見地から検討したものとしては、この本が嚆矢だと思います。人類学者のエドワード・T・ホールは1966年に出版された著書『かくれた次元』(The Hidden Dimension、邦訳はみすず書房1970年)で、私たち空間の認識を論じています。ホールは様々な空間で人間がどのように行動し、どのように感じるかを研究するという新しい学問分野を作ったと言われています。この分野をホールはプロクシミクス(proxemics)と名付け、人が他者とのあいだに感じる距離の感覚は民族や文化によって異なると論じました。
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