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【第258号】「今、ハリウッドはどれほどの危機にあるのか!」

ハリウッドで俳優として生きる! 尾崎英二郎の ”夢” を掴むプロセス
ここで、 1本の「大作映画」の撮影中断に目を向けてみましょう。 トム・クルーズの映画撮影の中断は、もちろんそれが当事者たちにとっては大変な災難であっても、 一般の社会の人たちにとっては、それほどのショックとしては捉えられていませんでした。 というのも、アクション映画には事故がたまにあり、中断も決して珍しくはないことだからです。 前作の『ミッション:インポッシブル6』では、 トム・クルーズがビルからビルへ飛び移るスタントで、足首を骨折したハプニングがあり、 撮影が8週間、ストップしました。 その後、トムが驚異的な回復力で現場復帰し、映画を完成させています。 但し、 元々の制作予算が180億円であったものが、250億円にまで膨らみました。 8週間の中断で、実に70億円という金額が余計にかかってしまったわけです。 トムの作品は、常に超大作であり、各種の(事故や疾病などによる損失の)保険が 備わっていて、そして再開できるだけの経済的体力が製作陣やメジャー配給会社にあるから できることですが、 70億円といえば、 『硫黄島からの手紙』規模の映画が3〜4回作れる額です。 中規模のメジャー映画なら、1作品の1日の中断で2000〜3000万円、 超大作なら、1日で1億円を超える損失が生まれていきます。 トム・クルーズの作品では、1日で1億円を超えるであろう額が かかっているのです。 そんな『ミッション:インポッシブル7』は、イタリアでの中断から、 すでに2ヶ月以上の日数が過ぎています。 同様に、 『マトリックス4』『ファンタスティック・ビースト3』『バットマンの新作』 『ジュラシックワールドの新作』など、 そしてストリーミング配信作品も含めれば、 現在100以上の作品が撮影ストップしたままの状態に置かれています。 日々の撮影現場に投じられてきた予算や、中断中のメインスタッフへの補償だけを考えても、 計り知れない損失が、日に日に生まれているということです。

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  • 海外ドラマ『The OA』『高い城の男』『DC レジェンド・オブ・トゥモロー』『MARVEL エージェント・オブ・シールド』『エクスタント』『ヒーローズ』、映画『硫黄島からの手紙』や『ラストサムライ』に出演した俳優尾崎英二郎が、人生の「壁」を突破するために何を実践したのか?挫折に負けない心の作り方、大切な人脈の築き方、英語克服法、緊張との闘い方など、自身の経験をもとに語る。 「夢は実現できる!」進路に悩む中・高・大学生や、仕事の閉塞感を打破したいと感じている社会人に、“無名”から米国ハリウッドでキャリアを積み上げていく姿を通してメッセージを送る。
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