「職業差別と吊し上げ」
先日、休業要請に応じないパチンコ店に対して、大阪府などが店名を公表するという措置に出ました。あたしは当初「店名の公表はパチンコ店の宣伝にしかならない」とツイートしましたが、実際に大阪府が店名を公表した翌朝、そのパチンコ店の前には長い列ができていました。しかし、それだけではありません。名前を公表されたパチンコ店には、全国から誹謗中傷の電話やメールが殺到し、中には「店を爆破する」という過激な内容のものもあったそうです。そのため、その店は仕方なく休業したのです。つまり、この「店名公表」という措置には、「宣伝」の他に「吊し上げ」という側面もあったのです。
先の見えないコロナ疲れでストレスが溜まっている人が多いからなのか、今は社会全体がイライラしているように、ギスギスしているように感じます。そして、誰か1人、何か1つをターゲットにして吊し上げることで、そのストレスを発散しようとしている人が増えて来たように感じます。こうした行動に出る人たちは、自分が正しいことをしていると思い込んでいるので始末に負えません。やっていることは単なる「集団いじめ」なのに、自分たちは正しいことをしていると思い込んでいるのです。
あたしは、政治家や官僚などの公人に対しては徹底的に批判しますが、基本的に一般人は批判しません。あまりにも酷い殺人犯や、何匹もの猫を残酷に殺していた男のことは批判したことがありますが、非常識な発言をした芸能人などをいちいち批判するようなことはしません。でも今は、お笑い芸人のくだらない発言などにまで目くじらを立てて吊し上げる人たちが急増してしまいました。こうしたことは、果たして「正義」なのでしょうか?
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