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ああ、人間椅子になりたい

見ル野栄司のシブすぎ技術秘話
■ 2. ものづくり秘話 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 光る図面 皆さん、機械図面を見たことがありますでしょうか? 多分若い人はもうCAD図面しか拝んだことがないでしょう。 私があるモノづくり企業に在籍していたころ、まだ鉛筆で 図面を描く ドラフター というものがありました。90度の定規が付いていて左右上下に 移動して方眼紙に自在にそれを使って線を引くことができるもの です。 その会社に老設計師がおりました。 歳はもう75歳くらいの方でしたが、この人の描く図面はなんと えんぴつの線が光っているのです。 ピシーっと真っすぐに引かれた線は水平線のように美しく 消しゴムなど使った形跡もない 芸術のような絵 でした。その機械図面はシンプルイズザベスト。 完璧でもあり美しい。 機械設計の世界でえんぴつの線が光る という伝説を後から聞いたのですが、私はすでに21歳の時に 出会っていたということです。 そしてこの図面を描いた老設計師はなんと 人間魚雷 に乗っていたのです。これはご本人からではなく上司から聞いたの ですが、どうも終戦直前、特攻の時に飛行機のほうではなく

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