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第588回 アメリカは狂ってきているのか?全米に拡大する危険な抗議運動、米国防総省が認めたUFOの実態

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▼今回の記事 今回はメインテーマとして、各州がロックダウンを継続するなか、全米で拡大する抗議運動の状況を解説する。危険な三密状態なので、いたるところでクラスターが発生しかねない。狂ってしまったアメリカの状況をお伝えする。 最後に、「米国防総省」が認めた米海軍のUFOビデオに関して、スティーブン・グリア博士の語るその実態を紹介する。 ▼狂うアメリカ、世界的蔓延は終了でも米では拡大 それでは早速今回のメインテーマを書く。いまアメリカ国内で起こっている大変に危険な動きについてである。夏になると世界的なパンデミックは落ち着くものの、アメリカだけは一向に収束せず、蔓延は拡大する可能性がある。そうした状況に向かう動きを見て見ることにする。 世界でロックダウンや外出禁止の行政命令が次第に緩和されるにつれ、経済でも明るいニュースが目立つようになってきた。「ゴールドマン・サックス・グループ」と「モルガン・スタンレー」のエコノミストは、新型コロナウイルスとのその封じ込め措置から、世界経済が回復を始めている証拠が見られると指摘した。 「ゴールドマン・サックス・グループ」のエコノミストは、4-6月期の先進国経済は平均で32%縮小すると予想しつつも、7-9月期は16%の成長となり、10-12月も13%の成長を予測した。 また「モルガン・スタンレー」のエコノミストは、3日付のリポートで、数多くのデータから見て、世界経済が底打ちの過程にあるとし、中国経済は2月に底打ちし、ユーロ圏は4月に、米国は4月下旬に景気の底を打った公算が高いとした。これは、消費者の期待感改善や人々の移動が最悪期に比べ増加していること、感染拡大初期に比べて家計支出の縮小が緩やかになっていることなどの結果だとした。 しかし、アメリカだけはこれからも楽観を許さない状況だ。5月4日、「ワシントン大学」、新型コロナウイルスによる米国の死者数が8月上旬までに13万5千人に上るとの最新予測をまとめた。これは各州が行動規制を緩めて感染リスクが増えることを反映した数値だ。1カ月前の予測に比べて2倍超の水準への上方修正となる。 アメリカではすでに5月11日までに31州が行動規制を緩めて人の移動が増えることを条件に盛り込み、死者数を9万5000千から24万3000人と試算した。「ワシントン大学」は、13万5000人を死者数のメーンシナリオとしている。検査体制の拡充や気温の上昇は感染を抑える方向に働くものの、人の接触機会が増えて感染が広がると予測した結果だ。 スエーデンやロシアなどの国々はまだコントロールできていないものの、パンデミックの拡大が世界的に緩和しつつある。そうしたなかで、これからも感染者数や死者数の大きな拡大が予測されているところは、アメリカくらいなものだ。「ワシントン大学」は早期の行動規制の緩和を原因としているが、実はそれだけではない。アメリカに独自な危険な状況が存在する。 ●全米32州で発生している抗議運動 5月1日、痛ましい事件が起こった。ミシガン州フリント市の小売店で、州当局が義務付けるマスクを着けていないとして買い物客を注意した警備員が銃で撃たれ、死亡したのだ。同市内にあるディスカウント店「ファミリーダラー」で1日、警備員のカルビン・マナリンさんが頭部を銃で撃たれ、搬送先の病院で死亡した。発砲した男ともう1人の容疑者は依然逃走中とされる。 実はこの事件の背景には、いま32州で発生し、全米に拡大している行動規制の行政命令撤回を要求する激しい抗議運動がある。州政府が国民に行動規制を要求することは、合衆国憲法に保障された基本的人権に対する侵害だとして、抗議しているのである。州政府の行政命令により、州民の行動の自由は制限され、外出規制や商店の閉鎖勧告などが出されている。 これは地元の経済によって大きな打撃だ。経済的影響に耐えられなくなった州民が、規制の撤廃を求めて州政府に抗議しているように見える。もしそうだとしたら、同種の抗議運動は他の国々でも行われているので、十分に理解できることだ。 しかし、実際はそうではない。経済的な利害とは相対的に関係のない4つの集団が中心になっている。 ひとつは、ワクチンの強制接種に反対している集団だ。彼らは、ワクチン接種は人口削減と世界統一政府の樹立を目指すグローバリストの策謀だと主張し、何年も前から運動を展開している。 次は、「Qアノン」を信奉する集団だ。このメルマガの記事でも何度も紹介したように、トランプ大統領こそ、グローバリストやその手先である「ディープステーツ」の支配から、アメリカを国民の手に取り戻すための革命のリーダーであるので、この革命への参加を主張する集団だ。 次は、連邦政府の国民の自由への不介入を主張する「ティーパーティー運動」である。これは2009年に民主党のオバマ政権に反対して突如現れ、共和党右派の支持母体になった勢力だ。 これら4つの勢力に「白人至上主義者」や「ネオナチ」などの極右勢力が加わっている。このメルマガの読者であればこれらはすべて既知の勢力だろうが、実はこれまで政治運動では連携することはほとんどなかった。しかし、今回の行動規制の即時撤廃を要求する運動を通して、これらの運動はお互いを発見し、連携することになった。これは一層大きな政治勢力の出現である。

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