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第14回-02 『「成熟した大人の考え方と行動」と「防衛機制」の解説』 後編

- Arcadia Rose -「 K 」のセルフカウンセリング&心理セラピスト講座 上級編
- Arcadia Rose -「 K 」のセルフカウンセリング&心理セラピスト講座 上級編 第14回-02 『「成熟した大人の考え方と行動」と「防衛機制」の解説』 後編 第14回-01 からの続きです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― <「防衛機制」の「退行」に関する知識> ――――――――――――――――――――――――――――――――― 「防衛機制」に関して、もう1つ知っておくべき重要なことがあります。 それは、「防衛機制」の『退行』というものです。 それでは、この『退行』を解説していきます。 まず、はじめに 【悩みを抱えている時、ほとんどの場合「防衛機制」が働いている可能性がある】 と言うことです。 本来、クライエント本人も、しっかり自分の問題と向き合って考えれば、「原因」も「解決策」も判ります。 しかし「防衛機制」が働くと、本来、少し考えれば判ることも判らない状態になります。 「防衛機制」が働いてしまうと、 「逃避」が起こり、自分では「解決策」が見えなくなってしまってしまうわけです。 そして、この「防衛機制」が働くと、人は自分でも気づかずに【未熟で幼稚な言動】に陥りやすくなります。 これを「防衛機制」の【退行】と言います。 【退行】とは、防衛機制が働いた時に、一つまえの成長段階に戻ってしまうことです。 つまり、「子どもに戻ってしまう」「幼稚になってしまう」状態のことを言います。 その為、悩みや問題に直面した人は「未熟で幼稚な思考や行動」に陥りやすいわけです。 【この講座で『未熟で幼稚な』という表現でお伝えしてきたのは、じつはこの為です】 「防衛機制」の【退行】が生じると人は「未熟で幼稚な考え方と行動」になってしまいます。 このことを、しっかりと「知識」として、知っておいてください。 このような「退行」も根拠の1つとして「未熟で幼稚な」という視点でクライエントを見ることの重要性を、 これまで、お伝えしてきていたわけです。 「防衛機制」の『退行』に陥っているかを、しっかりと見極める為にも、 クライエントを「未熟で幼稚な」という視点で見ることが、絶対的に必要なのです。 ここがしっかりと理解出来て「いる」と、圧倒的に問題解決が「しやすく」なります。 ここをしっかりと理解出来て「いない」と、絶対的に問題解決が「困難」となります。 この「未熟で幼稚な」という視点がないと、難易度が高い問題は絶対に解決できません。 とてつもなく時間を無駄に浪費することになります。 しかし、この「未熟で幼稚な」という視点があると、 圧倒的に迅速に「原因」と「解決策」にたどり着けます。 この「未熟で幼稚な」という視点を、本当に大切にしてください。 自分自身の問題に対しても、クライエントの問題に対しても、 ここが本当に「大切な問題解決の鍵」となります。 ここをしっかりと覚えておいてください。 自分のことを「未熟で幼稚」だと、言える人ほど、立派な人です。 そういう人は圧倒的に早く問題を解決し、どんどん成長出来ます。 【未熟で幼稚な思考】かどうかと、しっかりと向き合ってください。 「未熟で幼稚」から目を背けてしまうと問題は解決出来ません。 「未熟で幼稚」と向き合うことが問題解決への道筋となります。 「未熟で幼稚」であるということと、しっかりと向き合うようにしてください。 この「防衛機制」が働くことは、誰にでも起こり得ることであり、恥ずかしいことではありません。 その意味では、悩みや問題に直面しているクライエントが「未熟で幼稚な思考になる」ことは、 当然、起り得ることなのです。 セラピストはこのことをしっかりと理解しておくことが必要です。 その一方で、このクライエントの「幼稚な思考や行動」が、 悩みや問題をより複雑にしてしまっている【現実】を観る必要があります。 その為、セラピストは「防衛機制」が働くと、誰もが「未熟で幼稚な言動」になる可能性があることを知った上で、クライエントの「改善点」を探す時に、しっかりと「未熟で幼稚」と言う視点でクライエントを見て「改善点」を探すことが大切なのです。 愛をもってクライエントの「未熟で幼稚な」部分を、成長させていくのがカウンセラーの仕事です。 繰り返しになりますが、クライエントを「未熟で幼稚」と見ることは、失礼なことではありません。 問題解決に必要な行為だと理解しておいてください。 この【退行】という「知識」を知ったことで、クライエントの言動を「未熟で幼稚」と観察、分析することの必要性と大切さを、より深くご理解いただけたことかと思います。 【「防衛機制・退行」の観点からも『未熟で幼稚』という視点の重要性が見えてくる】 そして、さらに、この「防衛機制」の「退行」を回避する方法があります。 それが、じつは、

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