<前立腺がんの生存率 その2 がんの生存率>
『予後』という言葉があります。
英語では『prognosis』といいます。
医学の中で、頻繁に使われます。
ある疾患で、『予後がいい』というとき、生存率がいい、長期間生存できるという意味で使います。
また、がんの生存率という時には、『全生存率』と『がん特異的生存率』という場合があります。
前立腺がんで治療して、生存率をグラフで表す場合、最初100人患者さんがいても、徐々に病気が進行して、残念ながら死亡する患者さんがでてきます。
『前立腺がん5年全生存率』というとき、計算上、5年生存している確率をいいます。
一定の疾患の患者さんに対して、ある治療を行う場合、5年全生存率が90%であれば、別の治療による5年全生存率50%と比べれば、より良好な生存率ということになり、よりよい治療である可能性があります。
単純に、『前立腺がんの全生存率』という場合、前立腺がんでなくなる方に加えて、他の病気で亡くなる場合も計算に入れます。
また、『前立腺がん特異的生存率』という場合は、前立腺がんによる死亡のみを計算しています。心筋梗塞や脳梗塞など他の病気で亡くなった場合は、計算から省いています。
そのため、『前立腺がん特異的生存率』のほうが、『前立腺がんの全生存率』より高い(良好な)数字になります。
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