■教育をどう準備をするのか
社会で成功するためには「どこを目指すべきか」を自分で決める「自
己主導性」が必要だ。これは練習で身につくものだ。短期、中期、
長期的ゴールを設定する練習をすればいいのだ。
まず「目的意識に根ざしたゴール」設定を行うことだ。次いで「ゴ
ールをどう達成するか」について計画を立てさせ、それを実行させ
る。このプロセスを経れば、子どもは学びを得ることができる。
その間、進捗をチェックし、自主的に行動できているか確認する。
時には、修正も必要だ。終わったら「何を学んだか」「何がうまく
いき、難しかったか。それはなぜか」を振り返る。これを反復する。
設定する目標は、具体的で測定可能、実現可能で現実的、また期限
があるものにするべきだ。子どもが自分でゴール設定し、達成に向
けた計画を立案できるようになるまでは、時間も練習も必要だ。
失敗は誰もが恐れる。だが、子どもは、失敗から学ぶことができる。
失敗した本人が何かを学び、再度挑戦したいと思うなら、失敗は生
産的なものといえる。
そして、たとえ学校でひとりでも、大人と有意義な関係を築くこと
ができれば、それができなかった子どもより、ずっといい結果を出
すものだ。子どもにとっては、大人との関わり方こそが重要なのだ。
★
成功するために必要な「生きる力」とは、成功の習慣、好奇心に駆
られた知識、普遍的スキル、確実な次のステップの4つだ。幼い頃
から、つながりとストレス管理、自己調整能力を健全に育むべきだ。
これがしっかりできれば、子どもは学校への準備段階に進む。そし
て自己を認識し、人間関係のスキルを身につけ、計画・ゴール設定
という実行機能が発達するようになる。
次に、自分や学校のことを考える習慣を身につけさせる。ここには、
成長マインドセット、自己効果、帰属意識、学校との関連性が含ま
れる。ここでも根気強さが大事になる。
子どもは自分と周囲の関連性を総合的に認識できる。だからこそ、
自ららやる気を発動し、難しいことをやり遂げるようになるのだ。
最初の段階で積み上がるのは、主導性、好奇心、そして目的意識だ。
この3つの習慣を、学校、職場、家庭、コミュニティーなど、あら
ゆる場面で、サポートを受けずに応用できるようにすることだ。こ
れができる子どもこそ「生きる準備が整った子ども」と言えるのだ。
★
子どもが知識を身につける上で、何より大事なことは好奇心だ。大
事なことは、主体性、好奇心、目的意識だ。思春期から大人に移行
する際、自分から学び、成長できるようにしていくべきだ。
学びは、好奇心からだ。何かを心から「知りたい」と思えば、自然
と答えを見つけようとするものだ。自分が興味を持ったことについ
ては質問するだろうし、そうでないことには無関心だ。
つまり、好奇心や興味を追求させれば、子どもは自分から、より多
くのことを学ぶのだ。より多くを学べば、学ぶことが得意になる。
そんな好循環を身に着けさせることが大事だ。
★
子どもは、より多くのことに触れて興味の対象を見つける。親はそ
こに気を配るべきだ。ただ、色々試すのは大変だ。子どもが気に入
らなければ、止めさせるか、無理に続けさせるかになってしまう。
どちらにしても気分はよくないはずだ。できれば、効率よく、かつ、
好奇心をあおり、自ら探索するように動機づける方法で体験に触れ
させたいものだ。
たとえば、本を選ぶ時、本を手に取って表紙や裏表紙を見て、すぐ
棚に戻すことがあるはずだ。その時、その本を読んだ人が良かった
点を話してくれれば再度手に取ることが多い。情報が増えたからだ。
本を試すのと、アクティビティを試すのとでは、負担が違うと思う
かもしれないが、より多くのものに触れ、本当に追求していきたい
ものを見つける点では、どちらも同じだ。参考にするべきだ。
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