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ビジ選☆リーダーズ Vol.853『世界最高の教室』(ダイアン・タヴァナー)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■教育をどう準備をするのか 社会で成功するためには「どこを目指すべきか」を自分で決める「自 己主導性」が必要だ。これは練習で身につくものだ。短期、中期、 長期的ゴールを設定する練習をすればいいのだ。 まず「目的意識に根ざしたゴール」設定を行うことだ。次いで「ゴ ールをどう達成するか」について計画を立てさせ、それを実行させ る。このプロセスを経れば、子どもは学びを得ることができる。 その間、進捗をチェックし、自主的に行動できているか確認する。 時には、修正も必要だ。終わったら「何を学んだか」「何がうまく いき、難しかったか。それはなぜか」を振り返る。これを反復する。 設定する目標は、具体的で測定可能、実現可能で現実的、また期限 があるものにするべきだ。子どもが自分でゴール設定し、達成に向 けた計画を立案できるようになるまでは、時間も練習も必要だ。 失敗は誰もが恐れる。だが、子どもは、失敗から学ぶことができる。 失敗した本人が何かを学び、再度挑戦したいと思うなら、失敗は生 産的なものといえる。 そして、たとえ学校でひとりでも、大人と有意義な関係を築くこと ができれば、それができなかった子どもより、ずっといい結果を出 すものだ。子どもにとっては、大人との関わり方こそが重要なのだ。 ★ 成功するために必要な「生きる力」とは、成功の習慣、好奇心に駆 られた知識、普遍的スキル、確実な次のステップの4つだ。幼い頃 から、つながりとストレス管理、自己調整能力を健全に育むべきだ。 これがしっかりできれば、子どもは学校への準備段階に進む。そし て自己を認識し、人間関係のスキルを身につけ、計画・ゴール設定 という実行機能が発達するようになる。 次に、自分や学校のことを考える習慣を身につけさせる。ここには、 成長マインドセット、自己効果、帰属意識、学校との関連性が含ま れる。ここでも根気強さが大事になる。 子どもは自分と周囲の関連性を総合的に認識できる。だからこそ、 自ららやる気を発動し、難しいことをやり遂げるようになるのだ。 最初の段階で積み上がるのは、主導性、好奇心、そして目的意識だ。 この3つの習慣を、学校、職場、家庭、コミュニティーなど、あら ゆる場面で、サポートを受けずに応用できるようにすることだ。こ れができる子どもこそ「生きる準備が整った子ども」と言えるのだ。 ★ 子どもが知識を身につける上で、何より大事なことは好奇心だ。大 事なことは、主体性、好奇心、目的意識だ。思春期から大人に移行 する際、自分から学び、成長できるようにしていくべきだ。 学びは、好奇心からだ。何かを心から「知りたい」と思えば、自然 と答えを見つけようとするものだ。自分が興味を持ったことについ ては質問するだろうし、そうでないことには無関心だ。 つまり、好奇心や興味を追求させれば、子どもは自分から、より多 くのことを学ぶのだ。より多くを学べば、学ぶことが得意になる。 そんな好循環を身に着けさせることが大事だ。 ★ 子どもは、より多くのことに触れて興味の対象を見つける。親はそ こに気を配るべきだ。ただ、色々試すのは大変だ。子どもが気に入 らなければ、止めさせるか、無理に続けさせるかになってしまう。 どちらにしても気分はよくないはずだ。できれば、効率よく、かつ、 好奇心をあおり、自ら探索するように動機づける方法で体験に触れ させたいものだ。 たとえば、本を選ぶ時、本を手に取って表紙や裏表紙を見て、すぐ 棚に戻すことがあるはずだ。その時、その本を読んだ人が良かった 点を話してくれれば再度手に取ることが多い。情報が増えたからだ。 本を試すのと、アクティビティを試すのとでは、負担が違うと思う かもしれないが、より多くのものに触れ、本当に追求していきたい ものを見つける点では、どちらも同じだ。参考にするべきだ。

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