- Arcadia Rose -「 K 」のセルフカウンセリング&心理セラピスト講座 上級編
第15回 『クライエントに関する理解を深める為の「知識」と「接し方」』 前編
みなさん、こんちには。
Arcadia Roseの「 K 」です。
この度は『セルフカウンセリング&心理セラピスト講座・上級編』を購読していただきまして、どうもありがとうございます。
今回は「クライエントに関する知識と接し方」に関して解説していきます。今回の内容も、少しばかり驚かれる内容となっております。世間一般とはかなり違った視点でお伝えしますが、とても重要な情報です。
実際のカウンセリングで盲点となりやすいところですので、ここでの「知識」の理解を深めておくと、本質が見えて来て問題解決がしやすくなります。大きく役立ちます。
しっかり理解を深めておいてください。
がんばってください。
それでは、はじめましょう。
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<クライエントと接する時、最も大切なこと>
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はじめにクライエントに関する最も大切なことをお伝えします。
クライエントと接する時は、次のようなことを心掛けてください。
・親切な心で接する → 悩みの問題解決を通じて成長と幸せを願う
・冷静な視点で接する → 解決の為「良い面」「悪い面」両方をみる
・解決成長能力を信じる → 全ての人は成長段階にある
※憐れむのはNG ※ダメな存在と見なすのはNG ※キレイごと視点はNG
一番大切なことは、クライエントに対して「親切な心で接する」ということです。
これは具体的に言うと、「悩みや問題の解決を通じて成長し、幸せな人生を送ってほしい」と願う気持ちで接すると言うことです。この気持ちを何よりも大切にしてください。
次に「冷静な視点で接する」と言うことです。クライエントの気持ちを理解することは大切です。
しかし、それは、憐れんだり、同情したりすることではありません。
【悩んでいるクライエントに同調してしまうと、「解決策」に辿り着けません】
常に冷静な視点でクライエントの「良い面」「悪い面」捉えるようにしてください。
そして、クライエントの「解決・成長能力を信じる」姿勢を大切にしてください。
人はみな「未熟で幼稚な」ところを持ち合わせています。
悩みや問題の解決を通して、成長していくものです。全ての人はそれぞれの成長段階にいるわけです。
「防衛機制・退行(第14講)」により、一時的に「幼稚な思考」に陥ることもあります。
どれだけダメな面があっても、単に「ダメな存在」と見なすことなく、「ダメな面をしっかりと認めた上で」、そこを「解決し成長していく存在」と認識してください。
・【見ないようにするのではなく、ダメな面としっかり向き合い成長させていく】
また、クライエントと接する時、「キレイごと」がないようにしてください。
「キレイごと」とは、「本当のこと」に触れないようにする為の行為です。
それは、視野を曇らせ、現実が見えなくなります。
「キレイごと」でお茶を濁せば、余計な波風は立ちませんし、クライエントに嫌われることもありません。
むしろ、喜ばれることが多いでしょう。
しかし、それは、クライエントを「問題解決から遠ざける行為」でもありますので、「キレイごと」でお茶を濁さないようにしてください。
人は「言いづらいこと」を上手く伝えることが出来ない時に、「キレイごと」でお茶を濁します。つまり、「言いづらいこと」であっても、それを上手く伝える「スキル」を身に着ければ、「キレイごと」は、まったく必要ありません。
この講座では、追々「キレイごと」を必要としない「上手に伝える技術」も解説していきます。
・親切な心で接する → 悩みの問題解決を通じて成長と幸せを願う
・冷静な視点で接する → 解決の為「良い面」「悪い面」両方をみる
・解決成長能力を信じる → 全ての人は成長段階にある
※憐れむのはNG ※ダメな存在と見なすのはNG ※キレイごと視点はNG
これらのことを大切にし、クライエントに接するようにしてください。
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<クライエントに対するカウンセラーの役割とは【問題解決への〇〇】>
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カウンセラーとクライエントの関係をカンタンに表すと次のようになります。
・『カウンセラー』 → 問題を解決する専門家 → 「解決能力が高い」
・『クライエント』 → 問題を解決出来ない人 → 「解決能力が低い」
このような位置関係となります。
そして、このことは、「カウンセラーからすれば、簡単に解決出来るような問題であっても、クライエントには難しく感じる」ということを示しています。
カウンセラー:「〇〇のように考えて、〇〇のように行動してみてください」
クライエント:「(えええっ!む、難しそうですね……)」
カウンセラー:「成熟した大人の考え方と行動で解決できますよ」
クライエント:「(えええっ!いきなり、そ、そんなこと無理です)」
この両者の隙間を埋める必要があります。
いくら良い「解決策」であっても、「実行」出来ないのであれば、解決に至りません。
カウンセラーはクライエントが実行可能な形で「解決策」を提示する必要があります。
つまり、クライエントが「難しい…」と感じているコトを、
「それならば出来る!」という形に工夫して「解決策」を提示するわけです。
これを図にすると、こうなります。
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