「都市封鎖(ロックダウン)の現状〜アメリカ東海岸から」
外出禁止令からほぼ2ヶ月が経過しました。この間、ニューヨークとニュ
ージャージーでは、最悪期には一日あたり合わせて1000名以上の死亡が
連続して報告されるなど、闇に包まれていた感がありますが、ここへ来て数
字が一気に沈静化、これに伴って社会の再オープンがゆっくりと始まってい
ます。
一方で、現時点で判明しつつあるのは、次の3点です。
1)ロックダウンでも感染拡大の劇的な抑え込みはできなかった。原因とし
ては、宗教行事や大家族の集合、相互訪問などが水面下で続いていたためと
思われる。
2)NY・NJともに最悪だったのは、長期入居型の高齢者福祉施設、ほぼ
全部の施設が無残なクラスターとなり、信じられない数の人命が奪われる結
果に。
3)全国から医師、看護師を集めて人海戦術+土壇場の例外対応で、この2
州では何とか危機を乗り切った中で、医師や看護師への報酬は払われている
模様。その代わり、州政府、各地方自治体、各医療機関の経営はほぼ全面的
に事実上破綻状態。
そんな中で、ここ東北部では中西部のような「ロックダウン反対」の暴力
デモは限定的(ロングアイランドで妙な事件はあったにせよ)で、とにかく
住民は静かに「社会が開くのを待っている」状態です。
5月12日からの一週間を下に記しますが、この期間、全米レベルではと
にかくトランプとトランプ派が、「社会を開く」としてどんどん強硬になっ
ており、一部では専門家チームへの殺害予告まで出る物騒な雰囲気になって
います。
またトランプ自身が「ワクチン(予防薬)」への期待感を煽りまくってい
るので、例えばワクチン開発に関して好材料が出ると、株価が上がる(18
日が好例)という刹那的な状態になっています。
その一方で、こちら東北部では、この5月は異常な「寒い初夏」となって
います。ここのところ朝の最低気温は摂氏10度を下回っており、爽やかで
いいとは言え、異常な気候です。
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