トランプ再選に暗雲
「ディープ・ステートの逆襲」
11月の大統領選挙まで半年を切りましたが、これまでの「トランプ優勢」が崩れました。もともと経済で失敗しなければ現職が再選される可能性が高く、しかも新型コロナウイルスの感染拡大で、集会による選挙キャンペーンができなくなっただけに、現職のトランプ大統領に大きな追い風と見られていました。
しかし、その新型コロナにむしろ足を引っ張られる形になりました。米国での感染者が100万人を大きく超え、世界最大の感染国となった上に、それが国民生活を圧迫し、米国経済に大きな打撃を与えるに至りました。その原因として大統領の対応がまずかったためとして、現職大統領の責任が問われています。
折しもトランプ大統領の側近、ピーター・ナバロ補佐官は、ABCのインタビューで、「我々は『ディープ・ステート(闇の政府)』の問題を抱えている。多くの官僚はトランプ大統領ではなく、別の大統領に仕えている」、と述べています。トランプ大統領は闇の勢力から実権を奪うために大統領になったと言いますが、いま彼らから反撃を受けている、と言います。
ロイター・イプソスによる最新の世論調査によると、トランプ大統領の支持率はそのコロナ対応が足を引っ張ったようで38%に低下し、民主党のジョー・バイデン候補の支持率が46%と、逆転を許しました。
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