■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
□
伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第382号2020.5.19配信分
●人間は忘れる動物。その事実を忘れないことが肝心だ
去る4月7日に安倍内閣総理大臣によって発出された”緊急事態宣言”から
およそ1ヶ月半。すでに5月14日には東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大
阪府、京都府、兵庫県、北海道の8都道府県を除く39県で『宣言』が解除され、
同21日にも残る自治体の解除か否かの判断が下ることになっている。
季節は初夏から毎年恒例の”梅雨入り”を経て本格的な『日本の夏』に向か
いつつあり、気温と湿度がウィルスの勢力を弱めるとの期待から人々を恐怖に
陥れた感染”第一波”が遠のいたという気分が蔓延し始めた。100年前の”ス
ペイン風邪”パンデミック禍の経験則に学ぶなら、第二波は必ずやって来るは
ずで、それが真夏の最中にあり得るのか、涼しくなった秋頃になるのか。答え
はCOVID-19ウィルスに対する人々の心構えに拠るのかもしれない。
緊急事態宣言から今日までの40日余りで、それまでと今後とでは人々の暮ら
しぶりは明確に異なるものになっている。今のところは1億2千数百万を擁する
日本の人口に劇的な変化は訪れてはいない。その意味では今まで通りの個々人
の生活は滞りなく続いている訳だが、この間に休業から廃業を余儀なくされた
り、職を失ったりして生活の糧を奪われた人々が数多く生み出されている。
日本では緊急事態宣言に基づく自粛が基本となっているが、世界的にみれば
国境を閉じて居住地域に"Stay Home"を強いるロックダウンが徹底され、食料
の調達などの生存に関わる必要最低限の物資以外の需要は停滞し、結果として
供給する生産活動も休止を余儀なくされた。人々の移動は制限され、物資の輸
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)