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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第383号2020.5.26配信分
●科学と技術の進歩が人口爆発をもたらした!
新型コロナウィルス(COVID-19という正式な呼称があるのに何故か日本では
メディアで使われることがない)感染拡大を受けて政府が発動していた『緊急
事態宣言』が、5月25日全国で解除された。去る4月7日に安倍晋三内閣総理
大臣によって発出され、ゴールデンウィーク明け5月6日の解除予定をさらに
末日まで延長した上で約一週間早める。54日が48日に短縮されただけだが、前
倒しは感染による身の危険よりも経済的困難による先行き不安が募っていた人
々のガス抜き効果という点で、評価される期待が込められた感がある。
しかし、ウィルス感染症によるパンデミックがこれほど人々の暮らしぶりを
変えるものだろうか。誰もが人類史の1ページを共有している感覚を抱きなが
ら、地球規模で刻一刻と進展する状況をリアルタイムで知る。インターネット
の普及からおよそ四半世紀。情報が瞬時に世界を駆けめぐる現代は、100年前
の『スペイン風邪』パンデミックに見舞われた国際社会とは何もかもが異なる。
当時の地球人口は20億弱。75億人に迫る現在の4分の1ほどでしかないが、
一説では全地球人口の5%の命が失われた。科学の進展と技術の進歩が比較に
ならないほど充実し蓄積した現在を当時と同列に語ることできないだろうが、
人は忘れる動物であり繰り返しの歴史の果てに今がある。未だに有効な治療薬
もワクチンもなく予防の徹底にも限界があるのは明らかなので、ウィルス感染
症によるパンデミックは年単位のオーダーで続くと身構えるのが得策だろう。
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