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vol.022 OPPO、vivoを生んだ歩歩高とその創業者段永平

知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
  • 2020/06/01
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 022 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。 今回は、日本でも利用者が増えてきているスマートフォンブランド「OPPO」(オッポ)、「vivo」(ビーボ)についてご紹介します。 10年ぐらい前まで、中国製品と言えば、安いだけですぐに故障する、作りが粗雑というのが常識でした。しかし、そのイメージはもはやまったく違ってきています。そもそも、アップル製品や任天堂製品も、製造は中国の富士康(フォクスコン)などの中国企業だったわけですから、一方でアップルや任天堂の製品の精巧ぶりを褒め、一方でその他の中国製品を批判するというのは矛盾をしたことだったのです。 OPPO、vivoについても、「安かろう、悪かろう」の先入観を持たれている方は多いかもしれません。しかし、この2つのメーカーは、「歩歩高」(ブーブーガオ)系と呼ばれ、トガった技術的挑戦をすることで業績を伸ばしてきました。例えば、実質5000万画素の写真が撮影できるカメラ、従来の急速充電を超える超急速充電、画面内指紋認証、ノッチレス、ベゼルレス。こういうことを先駆けて挑戦するのがOPPO、vivoです。 もちろん、技術力の高いアップル、サムスン、ファーウェイといったメーカーは、使いやすさ、扱いやすさなどの点では、OPPO、vivoと比べて一日の長があります。そのため、OPPO、vivoのスマホを初心者の方にお薦めしようとは思いません。しかし、リテラシーの高い中級者以上であれば、トガった挑戦をし続けるOPPO、vivoの製品は興味を惹かれるものがあるはずです。 ところで、歩歩高という企業名、そしてその創業者である段永平の名前を知っている方は多くないでしょう。段永平は中国では珍しい「利益をみんなでシェアする」という経営思想を持ち、倒産しかけた町工場を大手メーカーに育てた人物です。 段永平は、多くの人を育て、ソーシャルECの「ピンドードー」の創業者もその一人です。そして、OPPO、vivoの創業者も段永平に育てられた人で、中国のテック業界の中で「歩歩高マフィア」と呼べる独特の集団を形成しています。 今回は、この歩歩高についてご紹介します。歩歩高の歴史や段永平の考え方を理解することで、OPPO、vivoがどのようなブランドであるか、理解の助けになると思います。 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 022 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼目次▼

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