■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
□
伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第383号2020.5.26配信分
●アフターコロナに向けた3つの提言
一寸先は闇。人の世は、斯くも不確実で思わぬ事態が招来するものだと改め
て思い知らされている。昨年11月に中国湖北省武漢市で感染が確認された新型
コロナウィルスは、年が明けて2020年2月には旧暦で祝う中国の春節(旧正月)
の長期休暇に乗じて越境する人々と共に世界中に感染が拡大。COVID-19と命名
されてから瞬く間にパンデミック(世界的流行)と化して大混乱に陥った。その
経緯の真っ只中に、今我々は漂流気分で立ち会っている。
77億人を超えた『宇宙船地球号』乗員の日々の営みは貧富濃淡の違いはとも
かく、絶え間なく続いている。BC(Before Corona)とAC(After Corona)
と分けたところで、目に見える日常の変化は何もないのだが、感染拡大阻止の
ために講じられた経済面での諸活動の停止はAC=BCとはならない様変わり
を予感させる。
この半年余りの間に失われた需要が即座に回復するとは考えにくい。収入を
閉ざされた消費者が再び職を得て以前と同じ活力で消費経済を回して行く保証
はあるだろうか。すでに多くの物財を手に入れた富裕層が、新たに経済を牽引
する消費の中心となる可能性はどうだろう。
文字通り100年に一度となる世紀の一大事。世界が呆然と立ちすくむ混乱を
契機に「躊躇することなく変化に踏み出せたら」と思うのだが、人は基本的に
保守的な生き物であるようだ。例えば、4月に年度替わりを設定して新学期と
するのは、G20でも日本とインドだけだという。今年はパンデミックの影響で
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)