- Arcadia Rose -「 K 」のセルフカウンセリング&心理セラピスト講座 上級編
第18回-01 『正しい「解決策」を実行しても結果が出ない時の意外な盲点となる原因』
みなさん、こんちには。
Arcadia Roseの「 K 」です。
この度は『セルフカウンセリング&心理セラピスト講座・上級編』を購読していただきまして、どうもありがとうございます。
今回は、実際のカウンセリング現場で起こる、少し不思議な現象について解説します。それは、クライエントが「正しい解決策」を実行しているのに、結果が出ないという現象です。
「解決策」自体が間違っているのであれば、結果は出ません。しかし、「正しい解決策」を実行しているのにも関わらず、結果が出ないといった現象が起こることがあります。
じつは、そこには「意外な盲点となる原因」があります。そこを詳しく解説し、対処法をお伝えします。
がんばってください。
それでは、はじめましょう。
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<カウンセリングで結果が出ない場合の落とし穴>
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実際のカウンセリングでは、「正しい解決策」をクライエントが「実行」しているのに、なかなか結果が出ないといったことが起こります。
今回は、そういった時、盲点となる原因を解説していきます。
第8講でお伝えしたように、問題解決の手順は次のようでした。
【1状況把握 → 2悪い所発見 → 3悪い所改善 → 4正しい具体策実行】
この手順を踏んで、正しい「思考策」と「行動策」を提案して、それを「実行」していくことで問題が解決に向かっていきます。
『ところが、どうにも結果が出ない』
もちろん、「改善策」が間違っていれば、結果が出ないのは当たり前です。
しかし、『正しい解決策』を「実行」しているのに、結果が出ないのです。
通常でしたら、このようなことは、あり得ません。
どうして結果が出ないのか、その原因を考えてみてください。
なぜ、結果が出ないと思いますでしょうか。
このような時には、【論理的】に「原因」を考えることが大切です。
「論理的」に順序立てて考えていきましょう。
まず、『原因と結果の思考法(第8講)』で考えてみます。
<問題解決>
〇:「正しい解決策(原因)」 → 実行 → 「結果」:解決できる
×:「間違い解決策(原因)」 → 実行 → 「結果」:解決できない
『原因と結果の思考法』で考えると、このようになります。
「正しい解決策」を「実行」すれば、当然、結果は出ます。
ところが、なぜか結果が出ないのです。
これは、ある意味とても不思議な状態です。
どこかに、必ず「原因」があるはずです。
では、どこに「原因」があるのかと考えると、
<問題解決>
〇:「正しい解決策(原因)」 → 「実行」 → 「結果」:問題解決
×:「間違い解決策(原因)」 → 【実行】 → 「結果」:解決出来ない
ここでは、やはり【実行】の部分があやしくなります。
クライエントが本当に「実行」しているか、どうかです。
それでは、実際に、クライエントに質問して確認してみましょう。
(以下、カ:カウンセラー、ク:クライエント)
カ:「しっかりと『解決策』を実行していますか」
ク:「はい。実行しています」
カ:「しっかり、がんばっていますか」
ク:「ええ。とても、がんばって実行しています」
カ:「(う~ん、一体、何が原因なのだろうか……)」
なるほど。どうやら、クライエントもしっかりと実行しているようです。
となると、一体、何が「原因」なのでしょうか。
こういったケースは、じつは、わりと多くあります。
このケースに陥ると、いつまでたっても問題を解決できません。
しかし、じつは明確な【原因】があるのです。
何とかして、この状態から「脱出」する必要があります。
では、この状態から「脱出」する方法をお伝えしましょう。
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