習氏は最悪事態想定の「底線思考」
ロックダウン末端経済を疲弊さす
米中デカップリングの現実味とは
香港金融市場で息つく中国の素顔
歴史観ゼロの韓国が迎える落し穴
中国は、大きな転換点を迎えている。世界各国へ孔子学院をつくって、表向きでは中国文化と中国語の普及を図るソフトパワーの強化に努めてきた。その孔子学院が、実は裏の顔を持っていたのである。中国人留学生の監視と、スパイ活動という実態が明らかにされている。ソフトパワーの強化が本旨でなく、ハードパワーの強化につなげる目的であったのだ。
ソフトパワーとは、国家が軍事力や経済力などの対外的な強制力によらず、その国の有する文化や政治的価値観、政策の魅力などに対する支持や理解、共感を得ることだ。国際社会からの信頼や、発言力を獲得し得る力とされている。この対極には、ハードパワーがある。胡錦濤政権までは正直正銘、ソフトパワーに相当の力を入れていた。だが、2012年の習近平政権登場とともに、ハードパワーが前面に出ている。中国のソフトパワーは、ハードパワーを補強する手段に降格された。
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