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週刊 Life is Beautiful 2020年6月9日号:デモが暴動・強奪に発展する本当の理由、リモートワークと生産性

週刊 Life is beautiful
今週のざっくばらん デモが暴動・強奪に発展する本当の理由 先々週末に、全米各地で起こった「警官によるGeorge Floyd 氏殺害事件」を発端としたデモと暴動ですが、メディアが報じているように、必ずしも「デモに参加している人たちが興奮のあまり暴徒化した」訳ではないので注意が必要です。 重要なヒントは、シアトル近郊のベルビュー市で起こった暴動・強奪事件に関する、ベルビュー警察の発表です('Determined to wreak havoc': Bellevue looting was organized event, police say)。 この発表によると、今回の暴動と強奪は、他の市から来たギャングメンバーによる計画された犯行だそうです。簡単にまとめると、ベルビュー市で大規模なデモが行われることを知ったギャングメンバーが、(ロックダウンで閉鎖されていた)ベルビュー・スクエア(高級ブランド店が数多く入る大規模なショッピングモール)からの強奪を計画。SNSを使って、一般の人たちからも強奪に参加する人を幅広く募集ギャングメンバーの一部がデモに参加、他のメンバーおよび(SNSで集めた)一般人はベルビュースクエアの周りで待機デモ隊がベルビュースクエアの近くに来た時に、彼らが近隣の店舗の窓ガラスを割るなどの大騒ぎを始め、デモに参加している人たちにパニックが広がる。警察がその騒ぎの鎮圧に集結したところで、待機していたギャングメンバーがベルビュースクエアを複数の方向から一気に襲撃。道路に面した店舗のショーウィンドウを割るなどして、複数の出入り口を確保。ギャングメンバーは、そのまま中に入って、内部の店舗のショーウィンドウなどを徹底的に破壊し、各店舗へのアクセスも確保。そこに待機していた(SNSで集めた)一般人がベルビュースクエア内になだれ込み、ギャングメンバーと一緒に略奪。ベルビュースクエアで強奪事件が起きていることを知った警察は、そちらにも警察官をまわすがが、強奪が様々な場所で起こっている上に、強奪に参加している人の数があまりに多いため、圧倒されてしまう。強奪した品物を抱えたギャングメンバーと一般人は、近くに止めておいた車で逃走。 とのことです。 つまり、今回の暴動・強奪を起こした人たちの大半は、(SNSで集められた一般人も含めて)デモとは全く関係のない人たちで、単に多くの人が集まるデモを、格好の機会として利用しただけなのです。 UVレジンで兜の修理 私の家に息子たちが小さい時に購入した兜があるのですが、そのまましまっておくのも勿体無いので、ダイニング・ルームの食器棚の中に飾ることにしました。しかし、「前立て」と呼ばれるツノのようなものを差し込む部分の金具が片側外れており、そのままでは使えません(下は、反対側の金具が付いている方の写真です)。 日本にいるのであれば、専門店に持っていけば直してくれるでしょうがシアトルにはそんな店はなく、自分で直すしかありません。小さな部品をしっかりと接着する必要があるため、通常の接着材では難しいと悩んでいたところに、BONDICという「UVレジン」を応用した接着材の宣伝が目に止まりました(最近のインターネットは、私が必要なものをなぜか知っています)。 「UVレジン」は、紫外線を当てると固まる素材で、最近では歯科治療に幅広く使われています。通常の接着材と違って、扱い易いため、この手の微細加工には適していると思ったのです。 早速 Amazon で購入し、空き缶から切り出した金属片を適当な大きさに加工し、レジンを付けてから紫外線を当てます(BONDICには、レジンと紫外線LEDがセットになっています)。 1回目に試した時は、「前立て」を差し込んだ時にすぐ外れてしまったので、2回目はレジンを3レイヤーほど重ねて付けたところ、しっかりと「前立て」を差し込めるようになりました。 このケースでは、従来型の接着剤では強度も不十分だし、狭い場所なので十分な圧力で抑えることも出来なないので、「UVレジン」を入手したのは大正解でした。 BONDICに付いてくるレジンはごく僅かで、レジンが無くなったら補充する必要がありますが、クラフト用に同様のレジンが安く販売されているので(手作りイヤリングなどに適しているそうです)、そちらを購入した方が安いと思います(同じ強度が出るかどうかは保証しません)。 ちなみに、兜の「前立て」は単なる飾りではなく、防御の役割を果たしていたそうです。敵の刀が当たった時に、あえて壊れるように作ってあり、それによって衝撃を和らげるそうです。自転車用のヘルメットが、強い衝撃を受けると壊れるように作られているのと同じ理屈です。 ということは、激戦から帰ってきた兵士たちの前立ての多くが壊れていて当然ということを意味します。今度大河ドラマを見た時に、ちゃんとそうなっているかを確認したいと思います。

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