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第75号 続・断腸の思い/原チャリ狂騒曲/ビール

きっこのメルマガ
  • 2020/06/17
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「続・断腸の思い」 昨年、2019年4月1日、安倍晋三首相は5月1日からの新元号について「令和」に決まったと発表しました。1年以上も前のことなので、まだ当時は『きっこのメルマガ』を読んでいなかった人も多いと思いますが、あたしはこの時、安倍首相が「令和」の由来として挙げた『万葉集』の説明がトンチンカンだったため、大急ぎで原稿を書き、2日後の2019年4月3日配信の第17号の「今週の前口上」でツッコミを入れました。 読んでいない人のために簡単に説明しますと、日本の元号は、これまで主に中国の故事をもとにして考えられて来ました。しかし、どうしても「日本」にこだわりたい安倍首相は、専門家に「日本由来の元号」という注文を出し、専門家が『万葉集』の「梅花三十二首」の序文の中の言葉をもとにして考案した「令和」に決めたのです。そして、安倍首相は短い談話の中で、10回以上も「日本」「日本人」「我が国」と連呼してナショナリズムを発揚したのです。 しかし「梅の花を愛でる」という文化自体が中国から渡来したものですし、この序文の中にある「令和」のもととなった「令月」という言葉の含まれる一節は、『万葉集』より600年も古い中国の詩をオマージュしたものなのです。つまり、中国を原典とする元号に嫌悪感を持つ安倍首相が、日本にこだわって考案させ、談話の中でも「日本が原典」と胸を張っていた「令和」という新元号は、実際はこれまでと同様に中国が原典だったというお粗末な話なのです。

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