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第594回 「アンティファ」の隠されたアジェンダと壮大な計画 前半、コーリー・グッドが語る新型コロナウイルス
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▼今回の記事
今回は、いま全米と世界を席巻している「ブラック・ライブス・マター(BLM)」運動を、過激な方向に扇動しているマルクス主義者を名乗る左派系の集団、「アンティファ」の背後にいる勢力について書く。調べて見ると、それは最近ダボス会議で宣言された「資本主義のリセット」のアジェンダとつながっていることが分かる。今回はその前半である。
次に、「秘密宇宙プログラム」の内部告発者であるとされているコーリー・グッドの最新インタビューを紹介する。興味深い内容だ。
▼「アンティファ」と「BLM」の背後にいる勢力
全米のみならず世界各地に拡大した人種差別に抗議する「ブラック・ライブス・マター(BLM)」運動の勢いはさらに大きくなっている。デモ隊と警察の激しい衝突が2週間も続いていたワシントン州、シアトルでは、市の中心部の一部から警察が退去し、「BLM」と「アンティファ」が管理する自治区ができた。ここでは治安維持や行政の一部が、「BLM」や「アンティファ」によって運営される状況になっている。
また、16日付の「ニューヨーク・タイムズ」によると、5月26日以降全米に広がった人種差別や警官の暴力に対する抗議デモで、少なくとも98の法執行機関が催涙ガスを使用したという。これほど広範にわたる催涙ガスの使用は、公民権運動が全米を席巻した1960年代初期や、ベトナム反戦運動で荒れた1960年代後半から70年代以来だとしている。まさに50年ぶりの抗議運動の激しさだ。
この原因として「ニューヨーク・タイムズ」は、専門家の見解を引用し、「全く普通の大勢の人が普通だと思って参加したデモで警官の過剰な対応に直面した」と指摘。「警察は人々をさらに怒らせることに成功した」としている。「BLM」の抗議デモは収まるどころか、時間が経つほどに拡大している。
●過激な「アンティファ」の扇動
アフリカ系アメリカ人を主体にした人種差別反対運動である「BLM」は、本来は比較的に穏健で平和的な運動だ。根強い人種差別が蔓延しており、アフリカ系アメリカ人に対する常軌を逸した残虐な対応の是正と、警察の抜本的な改革を求める市民運動である。抗議デモが暴走し、地元の若者による商店の略奪はときおり発生しているものの、そうした破壊行為は「BLM」の特徴というわけではない。本来は警察改革と市民としての権利の主張を基本とする平和的な抗議運動である。
そのような「BLM」の運動を、率先して破壊行為へと扇動している集団が「アンティファ」である。最近では日本の主要メディアでも散々報じられているので、「アンティファ」のことは周知かもしれない。「アンティファ」とは白人至上主義やネオナチなどのファシズムに反対する「アンチ・ファシズム」の運動である。
そのルーツの一部は、2011年にニューヨークを中心に始まり、世界的にも拡大した格差に反対する「オキュパイ運動」にある。「オキュパイ運動」では、運動に結集したミレニアルと呼ばれる若年層の根強い支持を基盤にしてバーニー・サンダースのような政治家が現れる一方、「オキュパイ運動」は、格差の解消のためには社会主義に移行しなければならないと主張する左派系の若者の結集軸ともなった。この左派系の若者でマルクス主義を主張し、さらに過激化した集団が「アンティファ」である。
トランプの支持母体ともなっている白人至上主義者との激しく衝突しているのも彼らだ。全米規模の緩いネットワークは存在するが、統一性のある全国組織があるわけではない。左派系の大学生が中心なので、活動は全米各地の都市やキャンパスが中心だ。オレゴン州ポートランド、ワシントン州シアトル、ニューヨーク、首都ワシントンなどが「アンティファ」の活動がもっとも盛んな地域と見られている。特にオレゴン州ポートランドは「アンティファ」が溢れ、リベラル系の市民も彼らに比較的に寛容だ。
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