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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』第386号2020.6.16配信

クルマの心
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■            伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』               第386号2020.6.16配信分 ●「近頃気になる言葉なんですよ」  テクスチャー(Texture)は、直訳で「素材感」や「材質感」を意味する。 色や明るさといった材料の視覚的な均質さや触覚的な力の強弱を感じる凹凸の ような部分的変化を、全体的に捉えた特徴や材質感覚や効果を指す。言葉を重 ねると何やら難しい響きとなるが、平たく言って目や手で”触れた”際の触感 ……目触り(そんな言葉は聞いたことがないが)、手触りといったことになる のだろうか。質感という言葉が一般化してかなりの時間が経ったように思う。  「近頃気になる言葉なんですよ」世界的な評判を得ているマツダデザインの 中山雅氏に、ある時尋ねてみた。中山さんが山本修弘主査からロードスター (ND型)開発主査を引き継いで間もない頃だったと思う。 「ああっ、それってローレンス(ヴァン・デン・アッカー:前マツダグローバ ルデザイン本部長。現ルノーコーポレートデザイン担当副社長)もよく言って ましたね、テクスチャー。」 現在のマツダデザインと言えば、前田育男常務執行役員がデザイン本部長就 任時(2009年)に捻出して一時代を築いた魂動デザインで知られるが、前任の ヴァン・デン・アッカー氏は在任中(2006年5月~2009年5月)に”ながれ (流)=NAGARE"デザインを提唱した人物だ。  その進化形は現在のルノーデザインに見ることができる。インハウスデザイ ナーとしてメーカーに帰属するのが一般的な日本の違って、イタリア・トリノ

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  • クルマの心
  • 価値観が大きく変化しようとしている今、なすべきことは何か? このまぐまぐ!のメルマガ『クルマの心(しん)』を始めて多くのことに気づかされました。ずっとフリーランスでやって来て40年、還暦を迎えたこの段階でまだまだ学ぶことが多いですね。どうしたら自動車の明るい未来を築けるのだろうか? 悩みは尽きません。新たなCar Critic:自動車評論家のスタイルを模索しようと思っています。よろしくお付き合い下さい。
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