- Arcadia Rose -「 K 」のセルフカウンセリング&心理セラピスト講座 上級編
第20回 『自分自身の未解決問題と同じ内容の相談を受けた時の対処法』
みなさん、こんちには。
Arcadia Roseの「 K 」です。
この度は『セルフカウンセリング&心理セラピスト講座・上級編』を購読していただきまして、どうもありがとうございます。
今回はカウンセラー自身が抱えている、まだ解決出来ていない悩みや問題と、同じ悩みや問題をクライエントから相談された時の対処法をお伝えします。
何事にも言えることですが、急にそのような相談を受けると、対応に困りますが、あらかじめそのような事態が起こることを想定して準備をしておくことで、冷静に対処することが出来ます。
じつは、今回のこのテーマはとても大切です。それは、最後まで読むと知識と知識が繋がり、「あっ!なるほど!」と深くご納得いただけることかと思います。
がんばってください。
それでは、はじめましょう。
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<自分が同じ悩みを抱えている場合の3つケース>
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自分自身がまだ解決できていない問題をクライエントから相談されるというケースが起きると、何の準備がないと上手く対応することが出来ません。
そのような事態が起こることを想定して、しっかりと考えて準備をしておくことが大切です。
自分自身が解決出来ていない問題を、相談された場合は、
「解決出来ない」「ある程度のアドバイスはできる」「解決出来る」
この3つのケースとなります。
A:自分が未解決の為、解決出来ない → 依頼を受けない
B:ある程度のアドバイスはできる → 受けるか判断する
C:自分が未解決であっても、解決出来る → 受けて問題なし
まず、「A:自分が未解決の為、解決出来ない」ケースを考えてみましょう。
基本的には「自分自身が悩んでいて解決出来ない問題」と同じ問題をクライエントに相談された場合には、その問題を解決出来ることは、ほぼ、ありません。
もしも、クライエントの相談を解決出来るのであれば、当然、自分自身の問題も解決出来たはずです。
ここでお伝えしていることは、カウンセラー自身が「実際に【経験】していない問題」は、解決できないという意味ではありません。
一人のカウンセラーが、全てのクライエントの抱える問題を網羅して【経験】していることはあり得ません。
では、どういう意味かと言いますと。
【カウンセラー自身がクライエントと『同じ悩みの渦中いる』時には、適切なアドバイスが難しい】
【自分が『同じ悩み』で溺れている状態では、他者の『同じ問題』の解決はできない】
という意味です。
【あくまで、クライエントと『同じ悩み』の渦中にいる場合】
です。
たとえば、カウンセラー自身が、ある問題に悩んでいたとします。
その場合、それと同じ内容の悩みの相談は解決できないわけです。
しかし、『別の内容の相談であれば、解決出来る』ということです。
あくまで、クライエントと『同じ悩み』の場合は解決が難しいという意味です。
ここをお間違えないように、ご理解ください。
その悩みの度合いにもよりますが、
もしもカウンセラー自身がその問題に悩み【完全に困っている状態】であれば、
当然、クライエントの悩みの解決は無理となります。
【自分がクライエントと同じ悩みで困っているのであれば、当然、その問題は解決できない】
例えば、カウンセラー自身が姑や母親との人間関係の問題に悩み困っている場合に、
同じ悩みを抱えるクライエントから相談を受けたとしても、解決出来ないわけです。
・自分自身の問題は、すべて解決していくことが基本です。
「同じ悩みを抱えていても、ある程度アドバイスをすることは可能では?」
と考える人もいるかと思います。
しかし、そこには大きな落とし穴があります。
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