■自己理解のメソッド
「この仕事を、ずっと続けていいのかわからない」「何かやりたい
が、やりたいことがわらない」そんな悩みを解決するには「やりた
いこと」を見つけて、そこにエネルギーを集中することだ。
そうすれば、人生は劇的に変わるはずだ。「やりたいこと」で成長
し続ける無限ループに入れるからだ。学びを提供してお金と感謝を
得て、そのお金を学びに再投資すれば、さらに高い報酬が得られる。
そのために最も重要なことが「やりたいこと」を見つけることだ。
「やりたくないこと」を仕事にしていると、2つの悪循環にはまっ
てしまう。
まず、仕事がストレスだから、ストレス発散のためにお金が消えて
いく。気乗りしない飲み会に行き、娯楽に興じ、不要なブランドの
服を買うなど、お金が消える先は無限にある。
もう一つは、仕事に興味が持てないために学ばないから、成長でき
ない。四六時中スマホを手にし、生産性のない時間を過ごしてしま
う人は多い。こうなると無限に時間を吸い取られることになる。
これらの理由から「やりたいこと」を仕事にできない人は、成長が
止まってしまうのだ。すると、つまらない仕事が、成長しないこと
でさらに退屈になる。言わば「負のループ」にハマってしまうのだ。
★
大事なことは「やりたいこと」を見つけることだ。ただし、闇雲に
探しても見つからない。「やりたいこと」探しには公式があるのだ。
数学の問題を解くのと同じだ。
これを「自己理解メソッド」と呼ぶ。重要なピースは3つだ。「好
きなこと」「得意なこと」「大事なこと」だ。この3つの要素を組
み合われば2つの公式が生まれる。
公式1は「好きなこと×得意なこと=やりたいこと」だ。ただ、そ
こに「大事なこと」が欠けていると不完全な「やりたいこと」にな
ってしまう。
そこで公式2だ。「好きなこと×得意なこと×大事なこと=本当に
やりたいこと」だ。「大事なこと」を掛け合わるから「好き×得意
×大事=本当にやりたいこと」になるのだ。
★
まず「やりたいこと」からだ。多くの人は「好きなこと=やりたい
こと」と考えている。だが「やりたいこと」とは「好きなこと」を
「得意なやり方」でやることだ。
「好きなこと」とは「自分の情熱がある分野」のことだ。自分が興
味を感じ「これに関わっていたい」という情熱をそそられる「分野」
のことだ。これを「好きなこと」と呼ぶのだ。
続いて「得意なこと」だ。これは「自然と人よりも上手くできて、
やっていて苦もなく心地よいこと」だ。自然とできてしまうことだ。
「才能」と呼んでもいい。
★
「得意なこと」と「スキル・知識」は全く違う。前者は生まれつき
持っている。一度学べば、どんな仕事にも使える。後者はは、後か
ら身につけられるが、特定の仕事でしか使えない。
「やりたいこと」は「What×How」の組み合わせだ。「What=好きな
こと」で「How=得意なこと」だ。「体系立てて伝える」のが得意な
ら、やりたいことは「自己理解を体系立てて伝えること」だ。
多くの人は「What」だけ考えて仕事選びを失敗する。「食べ物が好
きだから食品業界に入ろう」ではダメなのだ。自分の役割が「得意
なこと」でなければ、仕事は苦痛になる。
「やりたいこと」を考える時は、具体的な仕事内容も自分に合って
いるか考えるべきだ。同じ「好きなこと」でも「得意なこと」が違
えば「やりたいこと」も変わるからだ。
たとえば、同じ「自己理解」が「好きなこと」でも「人の話を聞い
て引き出す」のが得意な人なら「やりたいこと」は「人の話を聞い
て自己理解を促すこと」になるなどだ。
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