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過剰負債の中国は庶民救済に壁、24省で大洪水被害も重圧、景気回復望めず

勝又壽良の経済時評
  • 2020/06/25
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中国最大都市・重慶が洪水の危機 主要経済指標に復活の兆候はなし 4~6月期のGDPマイナス成長 習氏は愛国心強調で領土拡張戦略 新中国になってから、「9」の付く年は不思議に不幸が襲っている。この10年周期の「不運」の裏に、景気の落込みがあった。10年周期の景気停滞は、設備投資の10年周期(ジュグラー・サイクル)を裏付けるものだ。この現象は、正常な経済環境で起こるものである。 現在の中国には、さらなる経済攪乱要因が加わっている。米中経済対立、新型コロナウイルスの発症、異常現象などが襲っている。異常気象では、モンスーンが例年より強く中国南部を中心にして大洪水をもたらしている。24省が、すでに洪水被害を出しているのだ。 最も警戒すべきは、揚子江(長江)の氾濫である。中国南部の重慶市は、当局から「史上最大規模」の洪水に見舞われるという警告が出た。重慶市は、人口3100万人以上(2018年)の中国ナンバー・ワン都市である。中国政府直轄4大都市(北京・上海・重慶・天津)の一つだ。その巨大都市が、「史上最大規模」の洪水となれば、被害のほどが想像できるであろう。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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