<転移性前立腺がんの治療選択の幅が拡がる!? その4>
進行前立腺がんとくに転移性前立腺がんが、見つかった場合の治療の中心は、内分泌療法でした。
転移性前立腺がんに対する治療の選択肢は、以前は限られていました。
しかし、近年、様変わりしています。
去勢抵抗性前立腺がんになって使う治療法が、前倒しで、去勢感受性前立腺がん(去勢抵抗性前立腺がんになる前)でも使えるようになりました。
1.内分泌療法(去勢術)
2.MAB療法:内分泌療法(去勢術)プラス抗アンドロゲン剤(カソデックスやオダイン)
3.内分泌療法(去勢術)にドセタキセルの化学療法を併用する
4.内分泌療法(去勢術)にザイティガ+プレドニンを併用する。
5.内分泌療法(去勢術)にアパルタミド(アーリーダ)を併用する。
6.内分泌療法(去勢術)にイクスタンジを併用する。
この6つの治療法が、去勢感受性前立腺がん(去勢抵抗性前立腺がんになる前)で使われる治療ということになります。
今までは、進行前立腺がん、転移性前立腺がんの患者さんの最初の治療は、上の1か2の去勢術もしくはMAB療法でした。他の治療(上の3~6)は最初から行うことでの効果が証明されていませんでした。
他の治療(上の3~6)は、去勢抵抗性前立腺がんに対する治療です。
前倒しして使うことで予後が、生存率が向上するということが最近証明されたわけです。
去勢感受性前立腺がんで、どの治療を選択するべきでしょうか。
このことは、去勢抵抗性前立腺がんになっても、同じ問いが存在します。
去勢感受性前立腺がんであれ、去勢抵抗性前立腺がんであれ、どの治療が、お勧めの治療でしょうか?
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)