世界は変わった~コロナの中での豪雨災害に思う
九州での豪雨は、パンデミックに勝るとも劣らない人類の難題を想起させてくれる。それは気候変動だ。災害に苦しんでおられる皆さんの気持ちに寄り添い、できる限りのご支援をさせていただきたいが、決してこれは他人事ではない。これから世界のいたるところで気候変動の弊害が様々な形で出てくる。
安宅和人氏の著作「シン・二ホン」にあるとおり、1995年からの20年間だけで海洋に溜まっている熱量は10倍以上になっている。電力や産業・交通用途のエネルギーが加速度的に増加しているからだ。世界各地での人類の発展とともに地球上の余剰熱エネルギーは急速に増加しているのが、地球上では「海」しか膨大なエネルギーを吸収する余力がない。
その加速度的に増加する余剰熱エネルギーで南極や北極の氷山が溶けていることはよく聞かれる話だ。地球上の氷や雪が溶解することで気候変動はさらに進む。氷や雪が溶けることを通じて余剰熱エネルギー吸収がおこなれているわけだが、氷や雪が解けることは地球の太陽放射を阻害する。雪や氷の表面は反射を通じて、地球外に太陽から届くエネルギーを逃してくれているわけだが、それらが減れば太陽からの熱エネルギーは地球に蓄積される。
海に蓄積されたこの莫大な熱エネルギーが気候変動をもたらしている。気温は上昇し、低気圧は凶暴化する。これにより、食糧生産も大打撃を受け、あらたな疫病を各地に蔓延させるだろう。
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