中国は長期的衰退過程へ
米国を「発展モデル」に
半導体で技術封鎖局面へ
国際情勢に疎い韓国迷走
中国が焦っている。経済は、新型コロナウイルスによるパンデミックと米中貿易戦争の足かせが大きく響いている。中国は、輸出動向を象徴的に表わす「広州交易会」(年2回開催)が低迷している。6月の交易会での成約高は、例年と異なり発表されないほどの落込みだ。輸出業者の9割が、倒産危機に見舞われると危惧される始末である。
こうした国内景気の低迷がもたらす不満を、外に向けるべく南シナ海や東シナ海で活発な軍事行動を始めている。中国海軍の「ル-ティン・ワーク」と言えばそれまでだが、関係国は見逃すわけに行かないのだ。
米海軍は、南シナ海に「ロナルド・レーガン」と「ニミッツ」の空母2隻を派遣し、近年では最大級となる演習を7月4日から実施している。周辺では、中国海軍も同時に演習を実施。期せずして、米中の両海軍が南シナ海を舞台に軍事演習を展開する騒ぎである。米海軍は、南シナ海の実効支配を強める中国をけん制する狙いだ。これに反発する中国は、米海軍を「紙」とこき下ろしている。
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