- Arcadia Rose -「 K 」のセルフカウンセリング&心理セラピスト講座 上級編
第23回-01 『DV問題に潜む「心の問題」の「心理構造」の理解と対処法』
みなさん、こんちには。
Arcadia Roseの「 K 」です。
この度は『セルフカウンセリング&心理セラピスト講座・上級編』を購読していただきまして、どうもありがとうございます。
これまで、ストーカーとDV問題の「専門外」に関して解説しましたが、今回はカウンセリングの「専門内」を解説していきます。
これらの問題は「法的な解決策」も必要ですが、「本質的解決」の為には「心の問題」として取り扱う必要もあります。
人の心理の理解を深める為にも、この「本質的解決」への理解は重要です。複雑な内容になりますが、順に読み進めていくことで確実に理解が出来るように解説します。
「緊急性のあるDV」は警察への相談が大切ですが、「緊急性のないDV」は、しっかりと「構造」と「解決策」を学び理解すれば、十分に自力での「解決」も可能です。
その為の「知識」と「方法」を徹底的に解説していきます。
がんばってください。
それでは、はじめましょう。
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<はじめに ~重要な注意点~>
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これまでの講座で、ストーカーとDV問題を『犯罪』の側面から解説してきました。
今回は、「DV問題」がどうして起こるのかということを、「心の問題」としてカウンセリングの側面から「心理構造」「解決策」を解説していきます。
これは、DV加害者から、「DVを直したい」という相談を受けた時や、配偶者やパートナーのDV問題の「解決」の為の「心理構造」を理解する時に、役立ちます。
これから「心の問題」としての「解決策」などを解説していきますが、
あくまでも「深刻なDVが行われていない状態」での話とご理解ください。
前回、解説しましたようにDVは事件や大ケガに発展する場合があります。
実際、取り返しがつかない事件も起きています。
DV問題は、
A:「緊急性が『ある』ケース」 エスカレート化 暴力によるDV
B:「緊急性が『ない』ケース」 極めて初期段階 言葉や軽度のDV
を、しっかりと区別することが必要です。慎重に判断してください。
実際のケースでも、警察に相談しようか迷っている間に、大ケガを負ってしまった報告もあります。
そして、そのケガは、もう一生、完全には治らないとのことでした。
こうなってしまうと、もう完全に取り返しがつきません。話し合いも難しくなります。
このような現実を、しっかりと知っておいてください。
しっかりと慎重に、緊急性が『ある』『ない』の判断をしてください。
そして、
A:「緊急性のあるケース」では、まずは警察への相談が大切です。
とくに、激しいDVやエスカレートしそうな場合は、
まずは『被害者の身の安全』を考え、警察への相談を最優先させてください。
その上で、「DV問題」に関する「知識」を身に着けていってください。
その意味でも、今回の講座は「DVを解決する講座」ではなく、
緊急性のある場合は「DVを理解する講座」であると、ご理解ください。
実際にDV問題にどう考えどう接するかは、自己責任での選択となります。
被害者の身の安全が第一ですから、基本的には「まず警察への相談」です。
これからDV問題の「構造」や「解決策」をお伝えしていきますが、
これは警察に頼らず自力解決を促すものではないとご理解ください。
そして、
B:「緊急性のないケース」の場合であれば、
加害者と被害者が共にしっかりとDVの「構造」と「解決策」を学び、理解し、
しっかり話し合い「解決策」を講じることで、自力で解決することも可能です。
その場合は、がんばってクリアしてください。
DVの「構造」「解決策」をしっかり学び理解を深めれば、必ず『解決』できます。
ストーカー問題の「心理構造」と「対処法」に関しましては、
後の講座の「人間関係のもつれ」で詳しく解説していきます。
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<DV問題の4つの種類と解決策>
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それでは、DV問題の「構造」と「解決策」を解説していきます。
ここでは「DV問題」を4つに分類し、
それぞれの特性に適した「解決策」を提示していきます。
DVというものは「表面」に現れた『結果』です。
『結果』の奥にどのような『原因』が潜んでいるのかを観ることが大切です。
まずは、DVとは何かと言うと「暴力」です。
「暴力」とはどんな時に生じますでしょうか。
それは、何かしらの「怒り」がある時です。
しかも、それは並大抵の「怒り」ではありません。
「大きな怒り」がないと「暴力」にまでは発展しません。
そして、その「大きな怒り」には、当然、理由があるはずです。
『DV』:「暴力」←「大きな怒り」←『理由( ? )』
このように『何らかの理由』があり「大きな怒り」から暴力となるわけです。
この「理由」を明らかにすることが「解決」に繋がります。
【怒りの理由・原因を知ることが必要】
ここで、DV加害者の「心の問題」としての「解決策」を、
【原因と結果の思考法】で考えてみましょう。
前回の『犯罪』としてのDVの「解決策」は、
「これくらい許される」という甘い認識を「許されない犯罪」と変えることでした。
(矢印→を順に読み進めてください)
<DVの犯罪としての原因と解決>
×:DVをする(結果) → 認識「これくらい許される」(原因)
. ↓(認識:原因を変える)
〇:DVを止める(結果) ← 認識「許されない犯罪行為」(原因)
今回の『心の問題』としての「解決」への道筋は、次のようになります。
(矢印→を順に読み進めてください)
<DV加害者の心理的な原因と解決>
×:DVをおこなう(結果) → 「怒りの理由(○○)」(原因)
. ↓ 原因を変える
〇:DVが直る (結果) ← 「怒りの理由(解消)」(原因)
このように「怒りの理由」を「解決(解消)」すれば、DVは直ります。
「一体、何に怒っているのか?」ここが、最も重要なポイントです。
この「怒り」が無くなれば、当然、DVも無くなるわけです。
しかし、ここで考えなければならないことがあります。
「大きな怒り」がある人は、たくさんいます。
しかし、「大きな怒り」がある人誰もがDVに走るわけではありません。
では、どうしてDV加害者は怒りから「他者を殴るのか」ということです。
ここをしっかりと考える必要があります。
そして、そこには、明確な理由があります。それは……
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