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予約購入による災害者支援(八戸モデル)

橘川幸夫の時代分析と質問箱
1.東日本大震災  日本は大陸の造山運動によって切り離された島国である。地盤も安定していないので大地震が歴史的にも何度も体験しています。海洋側にあるというこで大型台風や海底地震による大津波など、人間の対応力を超えた自然の猛威にさらされています。先人たちは、そうした壊滅的危機を、粘り強い意志で克服してきました。その時代その時代にもてる知恵と技術を駆使して。  私たちは個人と個人がつながり合う情報化社会の入り口にいます。これからますます国家や機関によって守られる共同体ではなく、個人と個人との関係性のつながりによって成立する、新しい共同体の中で生きていくようになります。  2011年(平成23年)3月11日(金曜日)14時46分18秒に宮城県沖を震源地とする東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生しました。私はその日は、赤坂の博報堂で友人とランチをして、駅前の喫茶店で珈琲を飲んでいる時でした。突然、ビルは揺らされ、人々の悲鳴のような声があふれました。「世界が壊れる」というはじめての感覚を東京にいても感じることが出来ました。そこから福島原発の爆発が起き、放射能という見えない恐怖の生活を強いられることになりました。  戦後社会は一貫して、戦後民主主義教育を推進してきました。それは、戦前の国体護持をスローガンにした国家という共同体を最優先にした愛国教育から、アメリカの指示ということもあったが、個人の自覚と責任を芽生えされる民主主義教育に変わりました。私たちは「個人」というものを自覚し、またその喜びも悲しみも内包しながら進んできました。

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  • 「ロッキング・オン」「ポンプ」など1970年代から参加型メディア一筋の活動家としてメディアの渦中で生きてきました。その体験と実感からの視点で、さまざまな事件や現象について、自分なりの視点で分析していきたいと思います。また、読者の皆様からの質問にもお答えします。一緒に、新しい社会のあり方を模索していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
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