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ビジ選☆リーダーズ Vol.862『世界のエリートは「自分のことば」で人を動かす』(リップシャッツ信元夏代)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■リーダーは「心を揺さぶる」ストーリーを語る 次世代のリーダーにはストーリーが必要だ。ストーリーで語ること は、今やマーケティング戦略に必要不可欠だ。にもかかわらず、ス トーリーを語れるリーダーが日本には少な過ぎるのが現状だ。 リーダー自らが、ストーリーをマーケティング戦略と位置づけて語 っていくべきだ。そうしないと、世界規準からどんどん遅れていっ てしまう。 ストーリーと言われても、多くの人は漠然としたイメージしか持て ないはずだ。物語ると言っても、小説や脚本を書くわけではない。 あくまでもビジネスにつながる、現実のストーリーを語るのだ。 荒唐無稽でドラマティックなフィクションを語る必要はない。体験 に裏打ちされた、心奥深くにある、自分だけのストーリーを語るの だ。これが、聞いた人を動かすのだ。 ★ 体験は、1人の中で留まれば個人の体験だが、ストーリーになれば、 多くの人にとって大切な発見や知恵となる。ところが、ビジネスパ ーソンは、自分の体験をシェアする機会が少ない。 そんなことは個人的で、語るに足りないと考えている。だが、そこ にこそストーリーの鉱脈がある。天才的起業家やビジネス界のレジ ェンドでなくても、すべてのビジネスパーソンが持っているのだ。 ストーリーを作ることは、自分の内側を掘り下げていく作業だ。自 分の経験や苦労、気づきなどパーソナルな体験が人を動かす。自分 らしいストーリーを、自分らしい言葉で語れる人になるべきだ。 ★ ストーリーは相手の心を開く。人は誰しも、情報でなくストーリー に惹きつけられるものだ。また、壮大なストーリーより、日常の話 を素晴らしく語るほうが聞き手の脳裏には焼き付くものだ。 ストーリー語ることは、企業戦略の常識だ。なぜなら、ストーリー は物語であるために、伝播力、すなわち広く伝わっていく力がある からだ。 リーダーが企業コンセプトをストーリーに乗せて語れれば、社員は コンセプトをしっかり把握して、それを伝播することができる。ま た、聴いた受け手も他者にそのコンセプトを伝えやすい。 リーダー1人が必死に自社の宣伝をするより、聴いた人が次々伝播 してくれたほうが、強いブランディングになるはずだ。そのために は、メッセージを面白いストーリーで伝えるべきなのだ。 さらに、ストーリーなら、単なる製品の宣伝に留まらず、会社のイ メージアップにもつながるはずだ。聞き手が会社のファンになるか らだ。それこそ究極のマーケティングなのだ。 ★ これからのリーダーは「ファシリテーター型」のリーダーシップを 発揮すべきだ。「あれやれ」「これやれ」指示するだけでなく、部 下が考える余地を残し、コミュニケーションを対話型にするのだ。 部下からアイデアを引き出すように働きかけ、個人を尊重しながら 共通の目的に向かって協働させるリーダーシップだ。必要なのは、 聞く力とストーリーを話せるコミュニケーション能力だ。 ストーリーを語るのことの重要さは、相手を動かすのみに留まらな い。自分にとっても非常に有益だ。なぜなら、ストーリーを考える ことで「内省」という重要なことを行うからだ。 内省とは「自分と向き合い、自分の考えや言動を振り返り、気づき を得ることで今後につなげる、ポジティブな視点のフィードフォワ ード」だ。 自分の決定や行動、知識を省みる能力がある人だから、会社や組織 を、成功へ導くことができるのだ。内省ができるリーダーは強い。 だから、世界のトップリーダーはみんな内省しているものだ。 内省から生まれたストーリーは「憧れのリーダーのマネ」でない。 自分らしさを確立したリーダーは、周りの人を惹きつけてやまない はずだ。

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