「骨太」の内需拡大策は付け焼刃
政府は7月17日、「経済財政運営と改革の基本方針2020~危機の克服、そして新しい未来へ~」(いわゆる「骨太2020」)を閣議決定しました。第1章は「コロナ感染を受けた現下の経済状況」、第2章は「国民の生命・生活・雇用・事業を守り抜く」、第3章は「新たな日常の実現」の3つの章からなります。骨太という割には一般に指摘される問題を「毛細血管」のように網羅し、どこに重点を置くのか良くわかりません。
しかも、個々の項目については、総理の所信表明のように、「強化する」「加速する」「推進する」「大幅増強する」「経済界に働きかける」という表現にとどまり、毛細血管にしては具体策もありません。災害対策も急遽追加されましたが、具体策はなく、デジタル化も通り一遍。消費中心の内需刺激策に至っては効果が期待できないうえに、むしろ問題を引き起こしています。
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