中国の外交孤立が招く暴走
新興国に共通の思い上がり
中国国防大学教授の反省録
米の実力見誤ると亡国の淵
米中対立は、抜き差しならぬものになってきた。中国が、香港との「一国二制度」を破棄して、7月1日から「香港国家安全維持法」を導入したためだ。中国は、1997年の中英協定によって、50年間の「一国二制度」を約束しながら、英国との協議もせず一方的に破棄する行為にでた。
この中国の協定破りは、香港の人権を根本的に蹂躙するもので、欧米や日本などの民主主義国が一斉に反発している。こうして、従来の米中対立は一挙に、民主主義vs専制主義の対立へとエスカレートしている。中国としては、最悪の事態を迎えている。EU(欧州連合)は、これまで米中貿易戦争から距離を置いて、対中ビジネスを優先する姿勢を貫いてきた。そのEUの中国観が現在、大きく揺らいでいる。米国と同様に、反中へと舵を切ったのだ。
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