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2020年7月24日号(Vol.119)-交渉の主導権の握り方(5)&Point of No Return? (米中対立の行方と懸念)

最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
第119号(2020年7月24日号) 『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』 毎週お読みくださりありがとうございます。 今週も新型コロナウイルス感染拡大が止まりません。 WHOおよびジョンズホプキンス大学のデータによると、ついに世界の感染者は1500万人を超え、死者も60万人を超えました。 確実に感染拡大のスピードは上がっているといえます。 また世界でも多くのことが起きました。 まず、EUでは非常に難航していたコロナファンドの首脳級交渉がついに合意され、 92兆円規模(7500億ユーロ)のファンドの設立が決まりました。 そして2021年から27年にかけての通常予算を含めると、総額は1.8兆ユーロに上る規模で、 これは財政政策の統合が遅れていたEUにとっては大きな一歩だったと言えるでしょう。 またグリーンリカバリーへの投資を行うことで、アフターコロナの世界経済において次世代の成長モデルを打ち出し、 リードを取りたいとの思惑も見えます。EUの今後に期待です。 同じヨーロッパでは、私も思い入れの深い、セルビア共和国とコソボの首脳会談が2年ぶりに開催されました。 9月に再開すること以外は何一つ決まっていませんが、『世界の火薬庫』と呼ばれて久しいバルカン半島情勢に、 米ロ、中国、そしてトルコが触手を伸ばしてくる中、【欧州の安定は欧州が守る】とばかりに、 EUおよび欧州委員会はバルカン半島におけるプレゼンス確保に躍起になっています。 コロナがなければブリュッセルに飛んで調停のお手伝いをする予定でしたが、今回はリモートでの対応となりました。 行く末を見守りたいと思います。 北朝鮮をめぐる情勢もステージが変わろうとしているように見えます。 対米強硬策を取って緊張を高めるのか、それとも、対話の道を模索するのか。 そして米中対立の激化が止まりません。 ついには越えてはいけない一線(Point of No Return)を越えたのではないかと言われます。 対立の構造や性格も変わってきた米中対立が、今後、どのように国際情勢に影響を及ぼすのか。 今回の【国際情勢の裏側】のコーナーでお話しいたします。 それでは今週もよろしくお願いいたします♪

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  • 最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
  • 世界各地の紛争地で調停官として数々の紛争を収め、いつしか「最後の調停官」と呼ばれるようになった島田久仁彦が、相手の心をつかみ、納得へと導く交渉・コミュニケーション術を伝授。今日からすぐに使える技の解説をはじめ、現在起こっている国際情勢・時事問題の”本当の話”(裏側)についても、ぎりぎりのところまで語ります。もちろん、読者の方々が抱くコミュニケーション上の悩みや問題などについてのご質問にもお答えします。
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