フラット化の中でドル高が修正
近年、為替の変動幅が目立って小さくなりましたが、その中でドル高が静かに修正されつつあります。ここ数年、ドル円は1ドル100円から125円の範囲に収まり、今年になっても3月の新型コロナ・ショックで一時的に動いた数日を除けば、105円から110円の狭いレンジに収まっています。これまで通貨間での「水位の差」をもたらしていた経済格差が急速に消失しているためです。
その中でひとり気を吐いていたドルが、今年3月をピークにこのところ下落基調で、いよいよ為替市場に「主役」がいなくなりました。世界経済がフラット化して、米国の独り勝ち状態もなくなったためです。市場は新たな変動要因、材料を求めるようになりましたが、事前予想が難しい政治リスクの影響がより大きく出がちな地合いとなりました。
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