習氏が強硬策になった背景
墓穴掘る中国の世間知らず
経済は住宅に頼るしかない
恐怖の「ダモクレスの剣」
中国の4~6月期実質経済成長率は、前年同期比で3.2%成長になった。1~3月期が同マイナス6.8%成長率であったことから言えば、先ずは見事な回復と言えるだろう。だが、これは、経済成長率の中身を見ないで「外見」から判断したもの。多くの問題点を含んでいることに注意すべきだ。
楽観論では、4~6月期の貿易黒字が予想外の黒字幅であったことを指摘している。1~3月期の131億ドルの黒字が、4~6月期は1547億ドルの黒字へと急拡大したことを上げている。これは、中国の内需が不振で輸入が減った結果、貿易黒字が増えたに過ぎない。こういう内部事情を考えれば、今年後半の中国経済が順調な回復過程に進むのか疑問である。
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