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高野孟のTHE JOURNAL Vol.457 2020.8.3
※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《INSIDER No.1058》
コロナ禍から半年余、そろそろ中間総括をしない
とーーまずは「日誌」の整理から
【2】《CONFAB No.457》
閑中忙話(7月26日~8月1日)
【3】《FLASH No.367》
7条解散に異議「解散権」に関しては石破茂氏の
正論に期待ーー日刊ゲンダイ7月30日付「永田町
を読む」から転載
【4】《SHASINKAN No.403》付属写真館
■■INSIDER No.1058 2020/08/03 ■■■■■■■■■
コロナ禍から半年余、そろそろ中間総括をしないと
ーーまずは「日誌」の整理から
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1月16日に新型コロナウイルスの感染が国内で初めて
確認されてから6カ月半が経ち、そろそろ中間総括をし
なければならない時節である。が、それには余りに多く
の検討事項があって到底一個人で成し遂げられることで
はないので、まずはできるだけ詳しい出来事日誌を整理
してみることから始めよう。
コロナ禍そのものの展開過程としては、児玉龍彦=東
京大学先端科学技術研究センターがん・代謝プロジェク
トリーダーの武漢型・イタリア型・国内型の3段階区分
が分かりやすい(図1
https://bit.ly/3k5u4so )。彼
が7月16日参院予算委員会に参考人として呼ばれて語っ
たところによると、3月に東京で始まった感染は中国の
春節の旅行者由来であるのに対し、4月のピークは3月
の欧米からの帰国者がもたらした。下記の日誌で見る
と、3月11日に米国が欧州からの入国を禁止し、また日
本でも欧州からの帰国者に症状が目立つようになった。
その後、輸入感染は自然に減り始めていたが無症状者で
残存し、6月からの広がりは、無症状者が持続的に増
え、特に免疫の出来にくいスプレッダーが増えた可能性
があり、日本国内に「エピセンター」が形成されてしま
った。
エピセンター(図2
https://bit.ly/3k5u4so )と
は、児玉によれば、無症状の感染者を含めて多くの人々
が出入りする、例えば新宿・歌舞伎町のように感染経路
を辿ることなど到底不可能な「感染震源地」と言えるス
ポットが形成されて、そこからいくつものクラスターの
拡散が起こりうる状態を指す。「クラスター対策」を至
上とする厚労省のやり方では「エピセンター対策」はで
きないので、そのために今の第2波爆発寸前の状態が醸
されている。
政治的な変転過程としては、
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